山陽本線のトイレの有無! 区間と車両ごとに調査

山陽本線のトイレの設置状況

写真:railstation.net様より「山陽本線の115系」

JR山陽本線とは神戸~門司間の区間を指すが実際には各地区ごとでの区間運転となっている。トイレの設置の有無は区間と車両ごとに違う。

トイレ無しの車両は、JR西日本が管轄する姫路~下関間では基本的に運転されていない。原則として、すべての車両で1号車(下関寄り)に設置されている。

岡山地区、広島地区ともに長距離型の車両が使用されているため、トイレ無しの車両はないと考えてよい。一方の姫路以東の「JR神戸線」の愛称が使用される区間は207系、321系でトイレ無しになっている。


岡山地区のトイレの設置状況

車両 トイレの有無・種類 概要
113系 和式が多数 全列車トイレあり
115系 和式が多数
105系 洋式
117系 和式

山陽本線の岡山地区とは以下の区間を指す。

  • 相生・上郡~岡山
  • 岡山~福山・三原

JR西日本の主要路線の中でも国鉄時代の古い車両が使われているのが山陽本線の岡山地区の特徴である。

223系や225系などの新しい車両が割り当てられている姫路以東のJR神戸線とはまったく事情が違う。

>>岡山駅へ「新快速」の延伸の可能性はやはりゼロか!?

使用されている車両は113系・115系・105系・117系である。その中でも特に115系が主役という位置付けになっている。

トイレはすべての車両に以前から設置されている。ただし、便器は和式トイレの車両が大半を占める。最近になって改造された115系の一部は洋式だが、それでも割合的には少ない。

バリアフリー化もあまり進んではいなく、大都市部とは違って車椅子対応にもなっていない。

トイレの設置場所はいずれも1号車(下関寄り)となっている。4両編成以下では1か所にとどまる。5両編成以上では2編成を連結する形になるため、全部で2か所になる。

広島地区のトイレの設置状況

洋式トイレのある広島地区の227系
車両 トイレの有無・種類 概要
227系 洋式 全列車トイレあり
115系(廃止) 和式 2019年3月で廃止
※三原~広島~岩国は全列車227系で運転

山陽本線の広島地区とは以下の区間を指す。

  • 三原~広島
  • 広島~岩国

山陽本線の広島地区では227系という新型車両が投入されている。以前は岡山地区と同じく115系が主流だったものの、都市圏輸送で高頻度運転が行われていることもあって新しい車両が導入された。

現在は、三原~岩国間は快速・普通ともに全列車227系での運転になっている。

トイレもすべて洋式である。和式トイレは完全に消滅した。

場所は1号車(下関寄り)にある。ただし、4両編成以上では1つの編成を複数連結する形となるため、1号車以外にもトイレがある。

3両編成の場合は全部で1か所。5・6両編成は追加で2か所、7・8両編成では3か所トイレがついている。

山口地区のトイレの設置状況

山口地区の岩国~下関の山陽本線のトイレ事情
車両 トイレの有無・種類 概要
115系 和式が多数 全列車トイレあり
105系 洋式
123系 洋式

山陽本線の山口地区とは以下の区間を指す。

  • 岩国~下関

JR西日本の山陽本線では最も輸送人員が少ない区間になる。岡山地区と同じように使用されている車両は国鉄時代に製造された古いタイプばかりである。

広島地区とは違って227系は全く導入されていない。

主役の115系は基本的には和式トイレとなっている。2018年以降にリニューアル更新が実施された車両は洋式タイプに切り替わっているが、それ以外は和式トイレである。

設置場所はいずれの車両でも1号車(下関寄り)の車両となっている。連結されている車両数にもよるが、日中の昼間の時間帯は1か所のみが大半である。


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