路線バスの車内での飲食のマナーについて、事例ごとのOK・NGを一覧にする。
距離が短い路線バスの場合は、高速バスや観光ツアーなどの貸切バスとは違って基本的には飲食行為はマナー的に悪い。
ただし、明らかに空いている場合に限ってはペットボトルの飲み物くらいなら容認されることが多い。これくらいならマナー上の問題は低い。
事例ごとのOK/NG
混み具合 | 飲食の可否 | 概要 |
---|---|---|
完全に空いている | △ | ペットボトルの飲食くらいなら可。 |
座席の半数以上が埋まる程度 | △ | ペットボトルの飲料を少し飲む程度なら可。 |
座席が満席 | × | 飲食はマナー違反。 |
立ち客がいる(満員バス) | × | 絶対に飲食は禁止。 |
※食べ物系はどんな場合でもNG。 |
路線バスについても、法律や各事業者の旅客営業規則などで「車内での飲食は禁止」などとは記載されているわけではない。
ただし、乗車マナーの啓発活動は行われていることもある。鉄道(通勤電車)と比べても路線バスの方は飲食はNGという傾向が大きいと感じる。
>>電車内での飲食のマナーとは!? 事例ごとのOK/NGを一覧化
運転手がマイクで「車内での飲食はご遠慮ください。」と呼びかけるシーンもある。
一般的な常識を考えても、路線バスの車内での飲食が広く認められているとは完全に言い難い。
実際の光景を見ても、飲食している人はほとんどいない。これが今の慣習である。
場合によってはOK
路線バスでの飲食がOKなのは?
・飲物系に限る|ペットボトルのお茶や水
・空いている場合|車内にほとんど乗客がいなくて完全にガラガラの場合なら飲物はOK
ただし、飲食に関してはあくまでも「基本的に」という言葉を前に付けた上で控えるように呼びかけられている。
真夏の暑い時期のように、水分補給が求められるような環境下では、ペットボトルのお茶や水くらいなら車内で飲んでも問題ないレベルである。
座席が完全にガラガラで、飲食行為が他の乗客に迷惑となる可能性が完全にない場合なら、飲物系なら少なくともOKだろう。
ただ、それでも座席がすべて埋まるか、立ち客が発生しているような混雑の場合はできるだけ控えることが求められる。
混雑時はもはや緊急時という程度で捉える必要がある。
飲食物の種類ごとの可否
路線バスの車内での飲食がダメな理由は、バスがブレーキをかけた際や交差点を曲がる際に床にこぼれたり、他の乗客にかかってしまう可能性があるためである。
また、食べ物を中心に臭いが車内に広がって他の乗客の迷惑になるためである。
これらの趣旨を考慮すると、飲食物ごとのOK/NGは次のようになる。
食べ物
食べ物の種類 | 可否 | 補足 |
---|---|---|
おにぎり | × | |
パン | × | |
アイスクリーム | × | 乗るまでに溶ける可能性ありのため |
ガム、飴 | △ | 空いている場合なら可 |
スナック菓子 | × | 論外 |
肉まん(豚まん) | × | 論外 |
駅弁、弁当 | × | 論外 |
ピザ | × | 論外 |
カップラーメン | × | 論外 |
マクドナルド、KFC | × | 論外 |
※食べ物は飴・ガム以外は完全アウト。 |
食べ物は完全にアウトになるものの、ガム、飴は例外的な存在になる。
これらは臭いを放つ可能性が小さく、こぼれるリスクもほとんどない。食べる際の噛む音なども出ない。
さらに、酔い止めの効果もある。路線バスに乗るとすぐに酔ってしまうという人も中にはいる。
そんなに人にとっては一種の薬の役割を果たす。
こうした背景から、飴・ガムは例外的な存在になる。
ただし、立ち客が多い満員バスの状態下ではこれらも避けるのが好ましい。
飲み物
食べ物の種類 | 可否 | 補足 |
---|---|---|
水(ペットボトル) | 〇 | |
お茶(ペットボトル) | 〇 | |
ジュース | △ | 臭いを放つものはNG |
炭酸飲料 | × | 開封時の炭酸が抜ける音がNG |
缶類の容器すべて | × | こぼれる可能性のため |
お酒、アルコール類 | × | 論外 |
※食べ物は飴・ガム以外は完全アウト。 |
前述の通り、飲み物はものによってはOKである。
ペットボトルの水やお茶はセーフ。いずれも、空いている車内では問題なく飲んでよいレベルに収まる。
同じく酔い止めの効果としても認められる範囲内になる。路線バスが苦手な人には欠かせないかもしれない。
一方でジュース系は微妙。臭いを放つものは完全にNG。
そして炭酸飲料や缶類の容器に入っているもの、アルコール類は絶対にNGである。
こちらは少なからず他の乗客の迷惑になりやすい。
空いている場合でもマナー違反になるという見方が大きい。
さらに、すべての飲み物において混雑時はマナー上控えることが求められる。
ペットボトルの水やお茶でも、正当な理由がないのなら控えなければならない。