通勤時間の平均時間(片道)について、都道府県別では何分となるのか。職場へ行くには電車・バス、徒歩、自動車、自転車などの交通手段があるが、今回はこれらの区別はせずすべてまとめる。
人によってそれぞれだが、中には片道当たり2時間以上もかけて自宅と職場を行き来している人もいる。
都道府県ごとの通勤時間の平均
順位 | 都道府県 | 時間 |
1 | 神奈川県 | 50.8分 |
2 | 千葉県 | 48.5分 |
3 | 埼玉県 | 47.0分 |
4 | 東京都 | 46.0分 |
5 | 奈良県 | 44.3分 |
6 | 大阪府 | 41.0分 |
7 | 兵庫県 | 40.5分 |
8 | 京都府 | 38.0分 |
9 | 愛知県 | 37.5分 |
10 | 茨城県 | 37.0分 |
11 | 福岡県 | 35.0分 |
12 | 滋賀県 | 34.8分 |
13 | 宮城県 | 34.3分 |
13 | 広島県 | 34.3分 |
15 | 栃木県 | 33.5分 |
16 | 岡山県 | 33.3分 |
16 | 岐阜県 | 33.3分 |
16 | 三重県 | 33.3分 |
19 | 和歌山県 | 32.3分 |
19 | 群馬県 | 32.3分 |
21 | 長崎県 | 31.5分 |
21 | 徳島県 | 31.5分 |
23 | 静岡県 | 30.8分 |
24 | 福島県 | 30.5分 |
25 | 沖縄県 | 30.3分 |
26 | 山梨県 | 29.8分 |
26 | 熊本県 | 29.8分 |
28 | 富山県 | 29.5分 |
29 | 北海道 | 29.3分 |
29 | 香川県 | 29.3分 |
29 | 岩手県 | 29.3分 |
29 | 佐賀県 | 29.3分 |
33 | 長野県 | 29.0分 |
33 | 新潟県 | 29.0分 |
33 | 石川県 | 29.0分 |
36 | 高知県 | 28.8分 |
37 | 山口県 | 28.5分 |
38 | 青森県 | 28.3分 |
38 | 鹿児島県 | 28.3分 |
40 | 愛媛県 | 28.0分 |
41 | 秋田県 | 27.8分 |
42 | 山形県 | 27.5分 |
42 | 福井県 | 27.5分 |
42 | 大分県 | 27.5分 |
45 | 鳥取県 | 27.0分 |
45 | 島根県 | 27.0分 |
47 | 宮崎県 | 26.8分 |
首都圏4都県はトップ
トップは神奈川県という結果になった。平均はおよそ50分ということで、片道当たり役1時間くらいかけて自宅から職場へ向かっている人が多いということがわかる。
次いで千葉県、埼玉県、東京都と続く。東京近郊の首都圏を構成する4都県が上位を独占している。
東京への人口一極集中が社会的な問題となっている中、通勤時間の長さもまた大きな欠点となっている。
首都圏は郊外に住んで職場は都心部にあるという人は多い。そのため、長い距離を電車で通勤する人が多い。鉄道利用者の通勤時間は全体的に長くなりやすい。
電車に乗っている時間だけでなく、列車到着の待ち時間や徒歩に費やす時間が長くなるからである。
中には片道当たり2時間以上もかけて通勤している人もいる。
関西圏も所要時間が長い
関東4都県の次にランクインしているのが関西圏の奈良県、大阪府、兵庫県、京都府である。
こちらも大都市圏ということで、鉄道利用者が多いこともあって通勤時間の平均が高い。
関西圏とは大阪都市圏のことを指すことが多く、郊外から大阪市内中心部にある職場へ向かうという人が結構な割合でいる。
理由は基本的に首都圏のケースと変わらない。ただし、鉄道網の特徴が関東地区とは異なる。
関西圏は朝ラッシュの時間帯でも快速や急行などの速達列車が充実している。距離に対する所要時間が少なく、移動距離そのものも長くならない地域が多いこともあって、通勤時間の平均も首都圏よりは短い。
地方部は通勤時間が短い
通勤時間が長いのは都市部に見られる特徴である。地方部になるとその時間は短くなる。
最下位は宮崎県で、平均時間は26分という結果になっている。最高位の神奈川県と比べると約半分である。
背景には車通勤の人が多いことがあげられる。徒歩での移動時間が少ないため、距離が多少長くても所要時間はそれほどかからない。
さらに人口が少ないことも要因がある。人の数が少ないということは、交通渋滞も少ないことを意味する。
朝や夕方の通勤ラッシュが激しくて道路は渋滞して鉄道は満員電車になる都市部とは対照的である。
地方部にあたる九州、四国、山陰、北陸、東北地方はどの都道府県も通勤時間が短いが、マイカー通勤の割合が高くて渋滞が少ないという環境がその理由である。