JR宝塚線で遅延が多い原因を調査! 主要な理由は2つ

JR宝塚線

JR宝塚線(福知山線)で遅延が多い原因について調査。他の線区の影響・営業キロ数の長さが主な原因に挙げられる。

2005年の尼崎での福知山線脱線事故以来はダイヤに相当な余裕ができたことにより、遅延はいくらかは発生しにくくはなった。

JR西日本の近畿地方の路線の中でも遅延が少ない路線ではある。しかし、それでもダイヤの乱れが出るときは出てしまう。

最新の遅延情報に関してはJR西日本公式ホームページにて。>


JR宝塚線の遅延の主な理由

遅延の原因 頻度 詳細な内容
路線の営業キロ数が100km超 ★★★★★ 大阪~篠山口間の営業キロ数が66.1kmだが、特急列車は長距離
他線区の影響 ★★★★★ JR東西線、学研都市線との直通運転

参照:鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

JR宝塚線の大阪~篠山口間で遅延や運転見合わせの原因となるのは、上の2つが当てはまる。

神戸線区間そのものにダイヤが乱れやすい理由が存在する。それに加えて他の路線に起因する問題も結構見られる。

まずは路線距離。福知山線全体では尼崎~福知山間の総延長が106.5km。100km超の長距離路線なのがわかる。

途中で何かのトラブルが起きるリスクが大幅に大きい。

さらに直通運転も遅延の理由になりやすい。

JR宝塚線では大阪~尼崎間の神戸線のみならず、京都線の高槻駅、JR東西線経由で学研都市線の木津駅まで乗り入れる。

これら以外にも急病人救護、線路内立ち入り、駅構内の非常ボタンの作動、車両故障・設備故障などもあり得る。

気になるのは「営業キロ数の長さ」と「他線区の影響」で、この2点の重要度が大きい。

他線区の影響

JR宝塚線のコアな区間は尼崎~新三田間だが、この区間だけを走る電車はなく、大阪駅までのJR神戸線区間を入れてもなお少ない。

実際はJR京都線、JR東西線、学研都市線とセットで走る。

遅延が起きたとしても、その原因が生じた発生地点がJR宝塚線区間の部分であるとは限らない。

直通運転(京都線・JR東西線・学研都市線)

JR神戸線の列車の直通先

  • 尼崎~大阪:JR神戸線
  • 大阪~京都:JR京都線
  • 尼崎~京橋:JR東西線
  • 京橋~木津:学研都市線

JR宝塚線とは言っても、尼崎駅を境にして別の路線・線区と直通運転を実施している。

首都圏で主流な「相互直通運転」とシステム的には同じ。

まずは神戸線(尼崎~大阪)の部分に加えて、各駅停車はJR京都線の高槻駅まで乗り入れる。

一方で快速・区間快速を中心に尼崎駅よりJR東西線に乗り入れ、その先の京橋駅より学研都市線へ乗り入れ、木津駅まで乗り入れる電車もある。

宝塚線を走る同一列車がそのまま他の路線へと行き来している。

このため、それらの路線にて遅延が発生すれば宝塚線区間を走る電車も同時に遅れが生じる。

例えば、JR京都線内にて人身事故が発生して運転見合わせになると、宝塚線の電車も一時的にストップする。

最終的には運転再開までは、直接的な問題がない宝塚線内では尼崎駅や大阪駅等で折り返し運転という代替手段が取られることがよくあるが、そんな時でも無影響にはならない。

直通先のいずれの路線も営業キロ数が長い上、全体を通して複雑な運転系統のため、ダイヤが非常に不安定な傾向。

JR京都線・神戸線に起因する遅延

JR京都線・神戸線

◎JR京都線・神戸線に起因する遅延

  • 混雑
  • 路線距離

参照①:JR京都線で遅延が多い原因を調査! 主要な理由は3つ

参照②:JR神戸線で遅延が多い原因を調査! 主要な理由は4つ

JR京都線・神戸線での遅延の原因は激しい混雑と路線距離の長さがあげられる。

宝塚線直通列車では基本的に高槻駅までが乗り入れ区間だが、京都線・神戸線単独の電車の遅れの影響を受ける場合がある。

京阪神間を結ぶ主要路線ということで、途中駅の数そのものが多いことで、乗降時間の延長などもその分起きやすい。

路線距離も各駅停車でさえ100km超になるため、途中で遅れの原因となるトラブルに見舞われるリスクも高め。

学研都市線に起因する遅延

学研都市線

◎学研都市線に起因する遅延

  • 混雑
  • 踏切関連(人身事故、安全確認)

参照:学研都市線で遅延が多い原因を調査! 主要な理由は3つ

JR学研都市線での遅延の原因は快速を中心とした混雑と踏切関連の人身事故、安全確認(踏切内点検)が主流。

宝塚線直通列車でも学研都市線の終点の木津駅まで乗り入れることもあり、学研都市線内での遅れがダイレクトに受けやすい。

学研都市線では快速の運転があることで、まとまった区間を乗車する人達が快速に殺到。

これにより、快速の停車時間の超過が起きやすく、数駅でこれが起こると5分以上の遅れにつながることがある。

学研都市線直通列車は宝塚線でも篠山口駅まで走る電車もあり、その距離は115.7km。長距離電車という性質を満たす。

その分途中で遅延が起こる可能性が高い。

総延長の営業キロ数が100km超も

距離が長い丹波路快速

他の路線の影響が大きく関係しているJR宝塚線だが、全体の長さは各列車で異なる。

特急こうのとり号が200km近く走るのをはじめ、快速・普通でも100km超になる区間がある。

◎JR宝塚線を走る各列車の主要運転区間と距離

宝塚線(福知山線)|新大阪~城崎温泉:187.5km、大阪~篠山口:66.1km(丹波路快速)

学研都市線|篠山口~木津:115.7km、宝塚~木津:75.1km

京都線|新三田~高槻:65.8km

丹波路快速をはじめとする快速以下の通勤電車では篠山口駅を境に運転系統が分離されているものの、特急こうのとり号はさらに福知山駅や城崎温泉駅まで乗り入れる。

途中にて遅れの原因となる何らかのトラブルが生じる可能性がその分高くなり、遅延のリスクが上がる。

踏切事故、架線支障、ポイント動作不良、信号トラブルなどの設備の故障が短い路線よりはリスクが高い。

1編成当たりの列車の走行距離も長いため、車両故障のリスクもまた高まる。

学研都市線へ乗り入れる電車も、篠山口~木津間を通しで走る電車は100km超。遅延に影響がないとはまったく言い難い。