大阪メトロ四つ橋線で遅延が起こる主な原因は1つ。混雑による乗降時間の延長による数分間という小規模な遅れがほとんど。
大規模な運転見合わせはかなり少ない路線で、遅延証明書の発行基準である5分以上になることも稀。
定時運行していることが多く、大阪都市圏の中でも特にダイヤの乱れが少ない優秀な路線。
最新の遅延情報に関してはこちらの大阪メトロ公式ホームページにて見られる。
四つ橋線の遅延の主な理由
遅延の原因 | 頻度 | 詳細な内容 |
---|---|---|
混雑 | ★★★★★ | 乗降時間の延長による停車時間超過 |
大阪メトロ四つ橋線にて遅延の原因となる点として、上記1つのみ。
朝夕の通勤ラッシュでの混雑による2,3分の遅れ程度にとどまる。
御堂筋線などとは違って、四つ橋線では「相互直通運転」がない。他の線区の影響を受けることがほとんどない。
車両点検、線路内点検、急病人の対応、乗客同士の喧嘩などのトラブルによって遅延が発生する場合があるが、それでも他の路線よりは圧倒的に少ない。
遅延証明書の発行頻度は1週間に1回あるかないかのレベル。
混雑による遅れ
混雑が原因での遅延の詳細
- 四つ橋線:難波駅→四ツ橋駅の混雑率107%前後
- 大国町駅、難波駅にて停車時間の超過が起こる
朝ラッシュにおいて四つ橋線で最も混雑する区間は難波→四ツ橋の西梅田行の電車。
それでも混み具合は決してひどい満員列車というほどではない。国土交通省による混雑率の調査でも、最大で107%(2017年)と低い数値にとどまる。
停車時間の超過
朝夕の通勤ラッシュで四つ橋線の電車にて乗降時間の延長によって停車時間の超過が起こる駅は基本的に2つ。
- 難波駅
- 大国町駅
これらの駅は他の路線との乗換駅という関係から、停車時間の超過が起きやすい。
難波駅では南海各線、近鉄各線、JR大和路線などとの接続駅で、大阪市内の南側の玄関口という性質から、この駅の乗降客数が多く、しばしば四つ橋線でも停車時間の超過が起こる。
大国町駅は御堂筋線と同一ホーム上での乗り換えができる駅。四つ橋線の電車の発車直前に御堂筋線が到着すると、乗り換えのための駆け込み乗車が発生し、停車時間の超過が起こることがある。
その結果として電車の遅れにつながる。
とはいえ、いずれも超過分は1分程度にとどまる。それ以外の駅で停車時間が長くなることがあっても、起点から終点間での遅れは2,3分が上限。
なぜ遅延が少ない?
四つ橋線においてこれほど遅延が少ない背景には3つの要因がある。
遅延少ない要因 | 貢献度 | 詳細な内容 |
---|---|---|
利用者数が少ない | ★★★★★ | 乗降時間の延長による停車時間超過が起こりにくい |
路線距離が短い | ★★★★ | 途中でトラブルに見舞われるリスクが小さい |
相互直通運転がない | ★★★★★ | 他の線区の影響を受けない |
四つ橋線では上記3点が遅延の少ない現状を支えている。
まず、利用者数が少ない。単独区間は大国町~住之江公園間。郊外からのアクセス手段となっているものの、JRや私鉄ほどの距離がないことで都心と郊外を結ぶ路線という性質は少ない。
路線の総延長距離も11.4kmと短い。駅数も11駅しかなく、大阪メトロの中でも特に少ない。これにより、途中のどこかで何かのトラブルが起こる確率が長い事例よりも少ない。
そして、一番遅延の少なさを支えているのは相互直通運転がない点。
JRや私鉄において、他の線区と直通運転を行っている路線では例外なく遅延が多発。
四つ橋線は自線内で完結する形のため、もし遅延が起こるとしからその原因は四つ橋線内にあるとなるものの、西梅田~住之江公園間ではそもそも遅延が起こりにくい。全体的にダイヤが安定しているのはこのため。
その他、各路線の遅延事情について
鉄道事業者 | 路線名 |
---|---|
JR西日本 | JR神戸線、JR京都線、JR阪和線、JR東西線、JR琵琶湖線、JR嵯峨野線、JR湖西線、JR大阪環状線、JR学研都市線、JR宝塚線、JR大和路線、JR奈良線、JRおおさか東線 |
大阪メトロ | 御堂筋線、谷町線、堺筋線、中央線、長堀鶴見緑地線、四ツ橋線、千日前線、今里筋線 |
阪急電鉄 | 阪急京都線、阪急神戸線、阪急宝塚線 |
阪神電気鉄道 | 阪神本線 |
京阪電気鉄道 | 京阪本線 |
近畿日本鉄道 | 近鉄奈良線、近鉄京都線、近鉄大阪線、近鉄南大阪線、近鉄名古屋線 |
南海電気鉄道 | 南海高野線、南海本線 |