千日前線で遅延がほとんどない理由! 背景を考察

千日前線

大阪メトロ千日前線で遅延がほとんどない理由とは、利用者数が少ないこと、路線距離が13.1 kmと短くて駅数も14駅駅しかないこと、相互直通運転がないことの3つ。

いずれも時刻表通りの定時運行を行う上では好都合なメリット。

ほぼ毎日何かしらの要因で遅延が発生している御堂筋線や谷町線とは性質が対照的。

最新の遅延情報に関してはこちらの大阪メトロ公式ホームページにて。


千日前線の遅延の主な理由

遅延の原因 頻度 詳細な内容
乗降時間の延長 ★★★ 発車直前の乗車(駆け込み乗車など)
設備の故障・点検 ★★ 車両、線路、電気系統、ホームドアの不良・故障

大阪メトロ千日前線にて遅延の原因となる点を挙げる上記の2点。

参照:鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

朝夕の通勤ラッシュでは千日前線でも乗客が昼間よりは大幅に増えることもあり、混雑による遅れは若干は起こる。

鶴橋駅、日本橋駅、難波駅では特に乗降時間の延長が起きやすい。

それでも遅れ時分は1分程度にはとどまることがほとんど。遅延証明書の発行は5分以上の遅れからが基準のため、実際に運行情報に掲載されることはほぼ皆無。

あとは、車両や設備の故障等。

車両点検、線路内点検などという名目で遅延が発生した場合はこれに該当する。ドア挟まりなど乗客が関連するトラブルもこれに当てはまるものもある。

遅延証明書の発行頻度は1か月間に1、2回というレベル。ゼロという月さえも存在する。

なぜ遅延が少ない?

大阪メトロ千日前線

なぜ千日前線においてはこれほど遅延が少ないのか。

この背景には3つの要因がある。具体的な内容が以下の表。

千日前線で遅延が少ない理由
遅延少ない要因 貢献度 詳細な内容
利用者数が少ない ★★★★★ 乗降時間の延長による停車時間超過が起こりにくい
路線距離が短い ★★★★ 途中でトラブルに見舞われるリスクが小さい
相互直通運転がない ★★★★★ 他の線区の影響を受けない

大阪メトロにて遅延が多い路線とは、御堂筋線・谷町線・堺筋線の3つだが、これらとは完全に性質が対照的。

今里筋線とも事情はよく似ている。

利用者数が少ない

千日前線の難波駅

まず、利用者数が少ない。4両編成という地下鉄としては短い車両編成がこれを示している。

千日前線は今里筋線に次いで大阪メトロの中で利用者数が少ない路線。各駅の乗降客数を見ても、全駅にて1日当たりの30,000人未満がほとんど。

30,000人を超えるのは日本橋駅や難波駅などの他の路線と接続する限られた駅のみ。

<参考資料:路線別駅別乗降客数(大阪市高速電気軌道株式会社)>

利用者数そのものが少ない理由については、線路が通る地域にある。

大阪市内中心部の駅も鶴橋~難波間の駅くらいに限られるため、元々乗客数が多くはならない環境ができている。

さらに、千日前線は全線で近鉄奈良線・阪神なんば線と並行している。野田阪神~南巽の全線で沿線の鉄道利用者を大阪メトロと近鉄または阪神電車と分け合っている構造。

難波駅のような大阪の要所をアクセスしているにも関わらず利用者が少ない理由はここにある。

路線距離が短い

路線距離が短い千日前線

路線の総延長距離(営業キロ数)も13.1kmと短い。駅数も14駅しかない。

これにより、途中のどこかで何かのトラブルが起こる確率が長い事例よりも少ない。

車両や線路設備の故障等も路線距離が短いほど発生しにくい。

南巽駅から河内長野方面へ延伸させる計画もあるものの、近鉄線という既存鉄道網があることもあり、実現可能性がかなり低い。

千日前線の今の営業キロ数が今後も維持され続け、遅延事情もその分良好な状態に保つと考えられる。

相互直通運転がない

相互直通運転

相互直通運転がない点も遅延が起こりにくい要因。

JRや私鉄において、他の線区と直通運転を行っている路線では例外なく遅延が多発。

千日前線は自線内で完結する形のため、もし遅延が起こるとしからその原因は千日前線内にある。

その千日前線でそもそも遅延が起こりにくいことで、全体的にダイヤが安定している。

並行している近鉄奈良線・阪神なんば線にて度々遅延が発生しているのは、これら2つが相互直通運転を行っていることが影響。

千日前線とは対照的なのも事実。