JRの乗車券を学割で購入するには「学校学生生徒旅客運賃割引証」が絶対に必要。学生証だけでは購入できない。
割引証の用紙は自分が所属する学校(中学校・高校・大学・専門学校・予備校など)でしか入手できない。駅では入手できない。
みどりの窓口で学生証を提示させるだけでは、大人普通運賃の2割引の「学割」ができないルールとなっている。
「学校学生生徒旅客運賃割引証」が必要
学割運賃が適用された乗車券を購入するために必要なものは以下の2つ。
- 学校学生生徒旅客運賃割引証
- 学生証
JRの乗車券にて定価から2割引になる学割を利用するためには、みどりの窓口等のJR線のきっぷ類を取り扱う有人窓口にて「学校学生生徒旅客運賃割引証」を提出しなければならない購入できない。
窓口に並ぶ前に、目的地の駅名、片道・往復の選択、利用日を記入しておくことが求められる。
学生証も身分証明のために必要だが、これだけでは必要なものとしては不十分。
学生証の携行も必要
なお、割引証は購入する段階で必要な用紙。
学割乗車券を購入後は用紙はもういらない。(そもそも窓口で回収される)
ただし、鉄道の乗車中でも身分証明書を携帯しておくことが義務付けられている。
本当に学生であるかどうかの証明書になるのが学生証。これを持っていないと不正乗車を疑われる可能性が出てくる。
乗車券の券面にも「証明書を携帯して下さい」と記載されているのはこのため。
もっとも、実際に乗車中に車掌から学生証の提示を求められることは皆無に等しい。
新幹線や在来線特急の車内検札でもきっぷのみ(乗車券+特急券)の提示のみで問題ないことがほとんど。
具体的に学校のどこで発行できる?
「学校学生生徒旅客運賃割引証」は自分が通う学校にて発行してもらう必要がある。
これは、公立学校または学校法人のいずれも同じ。中学校・高校・大学・専門学校・予備校のいずれも共通。
学校の区分 | 発行までの方法 |
---|---|
中学校・高校 | 担任教諭または事務職員に申し出る(担任教諭の方が確実) |
大学 | 自動証明書発行機、または学生課 |
専門学校 | 事務職員に申し出る |
予備校 | 事務職員に申し出る |
ただし、それでも各学校によって若干の違いがある。
また、注意点として片道101km以上の距離を乗車する場合しかそもそも学割は使えない。
鉄道の距離(営業キロ数)はYahoo!乗換案内、ジョルダン、NAVITIMEで乗車駅と降車駅を検索することで調べられる。
中学校・高校の場合
中学生・高校生の場合は、クラスの担任の教師に申し出るか、事務職員に申し出ることで入手できる。
初め使おうとしている生徒だと不安に思うところだが、担任の先生に「JRの学割がほしいのですが」といえばOKだろう。
「何で?」と理由を問われた際に戸惑うのであれば、「東京まで親と同行する」といった感じで答えれば問題ない。
JRの学割は建前上は遊びなどでは制限があるものの、保護者の同行は文部科学省から公式に認められている。
大学の場合
大学の場合は自動証明書発行機にて自動で発行するシステムのところがほとんど。
事務棟などに在学証明書や成績証明書などを発行できる機械があり、そこでJRの学割の割引証も発行できるケースが目立つ。
機械がない大学なら、基本的に学生課に行けば発行してもらえる。
理由を聞かれた際に戸惑うところがあれば、「就職活動」とかにしておけば問題ない。
発行可能枚数制限に関しては各校にとって独自に決められていることがある。全国的には年間の上限が10枚というケースが多い。
専門学校・予備校の場合
専門学校や予備校の場合は事務職員に申し出ることで入手できる。
理由等に関しては大学などと同じで問題ない。
就職・進学のための移動目的なら文部科学省から公式に認められている。