阪急の特急にも指定席が今後出るか!? 有料列車の需要はあるか?

阪急電鉄の特急にも指定席が出る可能性はあるのか。観光列車の快速特急「京とれいん」はクロスシート型の座席となっているが、すべて自由席であり、乗車券のみの無料の優等列車となっていて、有料列車は走っていない。


阪急電鉄の特急は追加料金なし

特急は、京都線・神戸線でほぼ終日運転されている。並行するJRに対抗する形で、停車駅が少なく設定され、速達性を重視した電車である。運行本数も10分間隔で走っているため、高頻度運転が実施されている。

また、平日の朝夕の通勤通学の時間帯には、宝塚線においても「特急日生エクスプレス」という列車が20分間隔で走っている。ライナー列車のような名称が付いているが、こちらも無料で乗車券のみで乗れる。

阪急特急

神戸線と宝塚線では、ロングシートが主流となっている。進行方向に向かって横向きに座るタイプの座席ということで、快適性がない。一般的な通勤型車両である。

京都線では転換クロスシートが主流になっている。日中の特急は、9300系による運行が多いため、ロングシートは稀である。

速達性と運行本数を重視していることから、阪急電鉄では特急であっても無料が基本となっている。そのため、近鉄や南海のように有料列車はない。

京阪のプレミアムカーのような特別車は登場するか?

ただし、関西地区の私鉄では最近、指定席を一部の車両に連結する列車が登場する。それが、京阪電鉄の特急の「プレミアムカー」である。

一般車とともに連結され、一般車であれば乗車券のみで乗れる。特別車は、追加料金が発生する。京阪では400~500円の料金がかかる。

京阪の指定席

追加料金が求められるが、その分座席は指定席となる。したがって、確実に座ることができる。着席保障が付いたサービスがプレミアムカーというわけだ。

近年は、このような確実に座れる指定席制度が人気を集めている。これは、阪急で導入したとしても、一定の需要は見込まれるだろう。

今後は、快速特急「京とれいん」や神戸線・京都線の特急で指定席の付いた車両が投入される可能性は否定できない。朝夕の時間帯に走る日生エクスプレスも、その対象となる確率も低くはない。

特に朝と夕方のラッシュの時間帯は、座って通勤したいという乗客にとっては便利な制度である。追加的な費用負担は必須となるが、それでも座りたいという需要は大きいようだ。

おすすめ記事