こまち号やつばさ号が東北新幹線の区間で単独運転されることはあるのか。通常は前者がはやぶさ・はやて、後者はやまびこと併結して運行される。
秋田新幹線のこまちは、東京~盛岡間で新青森・新函館北斗方面へ向かうはやぶさ・はやてと合体する。盛岡駅で必ず増解結される。
山形新幹線のつばさも、東京~福島間では基本的に仙台方面と行き来するやまびこ号と合体して走る。分岐点となる福島駅で増解結され、つばさ号が単独となるのは在来線区間のみである。
同じミニ新幹線でも違う
種別 | 連結の有無 | 連結相手 |
こまち(秋田新幹線) | 単独なし | はやぶさ・はやて |
つばさ(山形新幹線) | 一部が単独運転 | やまびこ |
秋田新幹線はすべての定期列車が盛岡駅で東北新幹線本線の列車と連結される。単独になるのは盛岡~秋田の部分、つまり在来線区間だけ。
山形新幹線のつばさ号は、定期列車のほとんどはこまち号と同じように東北新幹線内は連結状態となる。
しかし、一部は単独運転となる。東京~福島間でもつばさ号7両編成での運転となるケースがある。臨時列車でも単独走行になることが多い。
秋田新幹線は大幅な遅延が起きると単独運転
秋田新幹線に限っては、上り列車で大幅な遅延が生じた場合にはフル規格の東北新幹線の区間でも単独運転となることがある。
定期列車であれば、100%絶対に東北新幹線の部分では本線系統の列車と連結して走る。
たとえば、秋田新幹線の在来線の部分である田沢湖線で積雪による遅れや人身事故などでのダイヤの乱れ、あるいは東北新幹線や北海道新幹線で何かのトラブルが起きた場合には、盛岡→東京でもこまち単独運転となる例がある。
こまち号は7両編成のE6系で運転されるが、東京~盛岡では10両編成のE5系またはH5系(JR北海道所属)と連結して合わせて17両編成となる。
しかし、どちらか一方が遅れて盛岡駅での合流がうまくいかなかったときに限って、こまち号の7両編成単独で東京駅まで乗り入れるケースはゼロではない。
なお、下り方面での単独運転はかなりレアである。上り列車がこまちとはやぶさ・はやてがそれぞれ別々に到着した上で、折り返しの運転にも間に合わなかった場合には、下りも別々の単独で運転される。
なお、東北新幹線内ではこまちに充てられるE6系とE5系またはH5系を連結した状態でやまびこ号やなすの号として運転されることがある。
しかし、E6系が単独で走行することはなく、必ず緑色のE5系やH5系とくっついた状態となる。
停車駅は同じ
秋田新幹線のこまち号は、東京~盛岡間は速達型列車と同じ停車駅になる。東京~仙台間は上野と大宮に止まるだけである。
仙台~盛岡間でも大部分の列車がノンストップである。一部が小さな駅のも停車する。
最高速度もはやぶさとの連結なら320km/hである。はやて号の時に限って275km/hが上限となる。
山形新幹線のつばさ号も、東京~福島はやまびこの速達型と同じ停車駅となる。
ただし、準速達型ということで、はやぶさ・はやてのように大宮~仙台間ノンストップということにはならない。
最高速度も、はやぶさとは違って275km/hが限界である。山形新幹線で使われるE3系も300km/h超の高速走行には対応していない。