JR西日本とJR東海で運転されている「新快速」の電車において、どうすれば確実に座れるのか。停車駅がかなり少なく設定されているため、どの列車よりも混雑が激しい。座れない電車ともいわれている。
各駅停車や快速が空いていて誰でも座れるような時間帯であっても、新快速では満席で立っている人が多い状態となっているケースが多い。
途中駅から乗っても空席があるのは、ほんのわずかな時間帯に限られているといっても過言ではない。平日、土日を問わず1日の大半が混むのが現状。
混雑する車内で、どうすれば新快速でも高い確率で座席に座ることができるのか。そんな、ちょっとしたコツについて解説する。
各車両の真ん中のドアから乗る
JR西日本の新快速で使われている車両は223系と225系の2つだが、いずれも各車両に3つのドアが付いている。
JR東海においても、特別快速と新快速はほぼすべてが313系で運転されている。こちらも3ドア車である。稀に311系で運転されるが、これも3つドアである点では同じだ。
どのドアから乗るのが一番座れる確率が高いのか。それは、真ん中のドアである。両端の位置のドアだと、これよりも座れる確率は下がる。
真ん中のドアは、車内に入って左右のどちらにも座席がある。一方、両端だと車両の端には座席がほとんどない。優先席が少しあるくらいだ。
選べる座席の数が多いのが真ん中のドアというわけだ。席数が多ければ、それだけ座れる機会も増える。
駅のホームで新快速の電車が到着するのを待っているのであれば、真ん中のドアの位置に並ぶのがよいだろう。運が良ければ、座れるかもしれいない。
降りる人を狙って席取り
ただし、すでに全席が満席の場合には、途中駅から乗るとまったく座れないことが多い。これだけは避けられない。始発駅から乗る以外の選択肢はないものだ。
そこで、次の手段となるのが途中駅で降りる人を狙う作戦だ。自分の体の近くに座っている人が降りていけば、その席を瞬時に確保できる。
降りる人を狙う場合、ドア付近に立っていると難しい。他の乗客にさっさと座られてしまう。ドアの近くは手すりしかないため、乗車率が高い状態では永遠に座れない。
ドアから離れた座席が配置されたところに立つのが賢明だ。こちらだと、誰かが立ち上がれば、空いた席がすぐ近くになるかもしれいない。
大きな駅に到着しない限り、まとまった数の乗客が降りていくことは少ないため、チャンスが到来する可能性は決して高くはないものの、それでも混雑する中での確率の面では最も合理的な方法なのは間違いない。
100%座れるわけではないが、それでも席取りのコツといえる。新快速に乗るのであれば、是非試してほしい。