参天製薬の平均年収は約800万円。賞与は平均すると年間6ヶ月分。会社業績と個人評価で上下し、全員一律に支給されるわけではない。個人評価分はKGI(成果)6割、KPI(行動評価)4割の比率で判定。
全体としては製薬会社の中でも並み、高くも低くもない。それでも、一般的な企業と比較すると大幅に高い金額。
公式の平均年収は822万円
年度 | 平均年収 |
---|---|
2019年 | 8,218,000円 |
2018年 | 8,192,000円 |
2017年 | 8,195,000円 |
2016年 | 8,125,000円 |
2015年 | 8,091,000円 |
2014年 | 7,945,000円 |
2013年 | 7,836,000円 |
参天製薬の正社員・臨時従業員の平均年収は「有価証券報告書」にて公表されていて、2019年度では822万円という金額が出ている。
過去7年間ではいずれも800~950万円で推移。ほぼ横ばいの傾向。
これには基本給・賞与・各種手当(住宅手当、通勤手当、家族手当、食事手当、営業日当、単身赴任手当、寒冷地手当)などすべてが含まれている。
営業(MR)、品質管理いずれの職種で基本給等に違いはあるものの、会社全体では年収が平均900円程度。
賞与は約6ヶ月分
参天製薬のボーナスは年間で約6ヶ月分が支給される。
大手製薬会社では6ヶ月分以上が支給される会社が多いが、参天製薬もその例外ではない。他社と比較して、この点で大きな違いはない
ただし、各社員によって差が大きいのは確か。会社業績+個人評価(成績と行動評価)が加味される。入社年度が同じで、年齢が同じであっても、賞与の金額はそれぞれで異なる。
機械製品の製造業のように「〇ヶ月分」に完全固定されているわけではなく、個人評価によって変動する。前年度の評価によって変化。
トータルの支給額の目安では、30歳の社員だと約80~200万円くらいが相場。最小値と最大値の差が大きいものの、世間一般では「勝ち組」と言えるほどの基準が支給。
勤続年数ごとの年収
参天製薬の勤続年数ごとの年収の目安は下記の通り。
- 新卒採用3年目:500万円
- 5年目:650万円
- 7年目:750万円
- 10年目:800万円
- 15年目:900万円
- 20年目:1,000万円
営業の社員の場合、勤続年数別の年収ベースの金額はこのような感じになる。
定期昇給は年1回、「実績評価」+「行動評価」+「営業所貢献度評価」で昇給幅が決定。とはいえ、年功序列の要素もゼロではない。基本的に年齢が上がるにつれて昇給され、前年比でダウンすることはそうそうない。
なお、有価証券報告書で記載されている平均年収約850万円という金額は、ある程度の役職にならないと実現しない。新卒採用の場合、入社10年以内に到達するのはまず無理だろう。
年齢ごとの年収の目安
参天製薬の年齢ごとの目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 900-1,200万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
20代は400~600万円、30代は600~1,000万円、40代及び50代は700~1,500万円になるだろう。
参天製薬では営業職(MR)、品質管理職(品質試験、化学的評価、微生物学的評価)がある。
年収1,000万円以上に達するのはいずれも共通。どれかの職種が高い・低いとなっているわけではない。
ただし、後者の品質管理職は「 生物、化学、薬学、医学、農学、工業化学などの理系分野を専攻されている方」が対象。
いずれも理系の学部学科を出た人を対象としていることもあって、入社人員の多くは修士了以上。
一方、営業は文系が中心で、学部卒がほとんど。学部卒と院卒では基本給が異なるため、平均年間給与は理系の方が高く出る。
最終学歴(大卒・院卒)ごとの年収の差
参天製薬の最終学歴ごとの平均年収は、院卒では博士了が1,100万円、修士了が900万円、大卒(学部卒)が800万円と推定。
最終学歴だけで初任給が大きく異なる。賞与も基本給を基に計算されるため、院卒・大卒では差が出る。
次に初任給について。入社直後の基本給は最終学歴によって差が見られる。
参天製薬の初任給
- 修士了:236,000円(6年制学士含む)
- 大学卒 212,000円
出典:マイナビ2021「参天製薬(株)」
本当の基本給に対する初任給に限ってみれば、参天製薬は一般的な企業と大差ない。製薬会社の中でもほとんど同じ。
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