アストラゼネカの正社員の平均年収は11,213,685円(アメリカ勤務)との事。日本国内は800万円程度と推定。賞与は年間4ヶ月分ほどが目安だが、完全に個人評価が問われるため、個人間で支給額が異なる。
外資系金融と比較するとさすがに低い金額であるものの、年収日本国内の上場企業よりは遥かに高い。製薬会社との比較ではほぼ同じ位の金額。
基本給から賞与まで個人評価が重要視され、実績と行動の両方が問われる。それぞれ7:3ほどの比率になる模様。給料体系は実力主義で、年功序列は一切ない。
アストラゼネカの平均年収は1,121万円
アストラゼネカ全体の平均年収は米ドル換算で$106,797との事。日本円換算だと11,213,685円。
この金額は、アメリカにおける企業の給料に関する記事等を配信するwww.salarylist.com “SalaryList – Real Jobs salary”によるもの。
また、各職種の年収の目安は下記のように公開されている。
Position | Average salary |
---|---|
Senior Manager | $186,000 |
Manager | $80,000 |
Junior Manager | $61,000 |
Entry Level | $53,000 |
Average salaryは平均賃金のこと、日本で言う「平均基本給」に相当。
日本円換算すると下記のようになる。
Position | Average salary |
---|---|
Manager | 19,530,000円 |
Senior Manager | 8,400,000円 |
Junior Manager | 6,405,000円 |
Entry Level | 5,565,000円 |
※1ドル=105円と計算。
基本給ということで、実際には上記に加えてボーナス(賞与)も追加される。年収は基本給+賞与+時間外手当などとなる。
日本国内の年収は800万円(推定)
一方の、アストラゼネカの日本国内で勤務する社員の平均年収は約800万円と推定。
公式に金額が公表されているわけではないものの、中途採用の募集要項、会社規模、Openworksに投稿された情報を考慮すれば、800万円前後が妥当な金額と判断。
日系の製薬会社と比較するとやや高い数値。テレビCMを放映する大手製薬会社とほぼ同じで、高くも低くもない金額。
外資系の製薬会社と比較しても、高くも低くもない金額。同じ「外資系」でも金融業と比較すると大幅に低いと言わざるを得ないものの、それ以外の業界の中では高め。
賞与は年間4ヶ月分
アストラゼネカでは、賞与は年間で4ヶ月分程度が支給。
基本的に個人評価で決まる。目安として実績(売上等)が7割、行動評価が3割、「インセンティブ」のような性質もある。
4ヶ月というと、国内の製薬会社、あるいは製造業全体と比較すると低い数値だと感じるが、基本給そのものは高い。
個人評価はMBO(目標管理制度)という制度で決められている。上司の評価、その上司へ対する会社全体の評価で決まる。
賞与の支給基準は上記のような目安があるものの、細かい条件はブラックボックス化されているため、あくまでも目安に過ぎないのは確か。
昇給と評価について
目標で定めた行動をとったかどうかが問われ、それが毎年確認されて評価が下る。
MRでも売上目標を評価しない傾向があり、行動能力評価の方が重要視されるとの事。
なお、日本ならではの「定期昇給」というシステムは一切ない。基本給は前年度割れすることもある。
逆に若生うちから高い基本給を提示されることもある。年収がいくらになるかは、年齢の積み重ねではなく、各個人の出来具合で変わってくる。
年齢ごとの年収の目安
アストラゼネカでは年功序列ではなく実力で給料が決まる。したがって、年齢ごとの年収の目安は日本企業ほど正確にはならない。勤続年数に比例した昇給はなく、あくまでも前年度の出来具合で評価に重点が置かれる。
それでも、全体的に見れば年齢ごとに平均年収は上がる。目安表を挙げるなら、以下のようになるだろう。
年齢 | 平均年収(推定) |
---|---|
25歳 | 500万円 |
30歳 | 800万円 |
35歳 | 1,200万円 |
40歳 | 1,500万円 |
45歳 | 1,500万円 |
50歳 | 1,500万円 |
55歳 | 1,500万円 |
60歳 | 1,000万円 |
なお、上記はすべての職種を合わせて総合的に見た場合の金額。
これまでの経験も加味されるものの、「勤続年数による定期昇給」とは性質的に異なる。
成績が良い社員がどんどん出世していき、億単位の年収になる場合もある。
一方、成績が良くはない社員だと新卒で入社してもいつまでもほとんど変わらない金額になることもあり得る。
学歴ごとの年収と初任給について
アストラゼネカでは、最終学歴ごとに基本給が決まっているわけではない。日系の製薬会社では、大卒と修士了、博士了ではそれぞれ異なる基本給が定められている。
アストラゼネカは職種間では分かれている。最終学歴の違いでの金額差もあるが、職種の違いにウエイトが置かれている。
次に初任給について。アストラゼネカでは次のように設定されている。
アストラゼネカの初任給
- 院卒(修士課程修了):328,800円(6年制薬学部含む)
- 大卒(学部卒):308,800円
出典:リクナビ2022「アストラゼネカ株式会社」
新卒1年目の初任給の時点で、外資系企業であるアストラゼネカは日系の製薬会社よりもはるかに高い。
一般的な上場企業の平均月給の1.5倍ほどの金額。
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業種 | 会社名 |
---|---|
製薬会社 | 武田薬品工業、大塚製薬、アステラス製薬、第一三共、中外製薬、エーザイ、大日本住友製薬、田辺三菱製薬、塩野義製薬、小野薬品工業、参天製薬、大正製薬、沢井製薬、久光製薬、ツムラ、日本新薬、持田製薬、シミック、大鵬薬品工業、小林製薬 |
〃(外資) | ファイザー、アストラゼネカ、ジョンソンエンドジョンソン、ノバルティスファーマ |
化学・素材 | 三菱ケミカル、住友化学、旭化成、積水化学工業、富士フイルム、信越化学工業、三井化学、東レ、東ソー、大陽日酸、昭和電工マテリアルズ、昭和電工、宇部興産、関西ペイント、JSR、三菱ガス化学、クラレ、エア・ウォーター、資生堂、コーセー、日亜化学工業、カネカ、ダイセル |
上記では製薬会社各社の平均年収および給料体系について解説。