第一三共の平均年収は1,100万円、賞与は年間6ヶ月分

第一三共の平均年収は約1,100万円。ここ最近では、2019年度は1,123万円、2018年度は1,098万円、2017年度は1,104万円。

ボーナスは約6ヶ月分が支給、業界の中でも高い水準。ただし、業績および個人評価によって変動し、基本的に会社全体の収益状況と上司の評価で支給額が決定。

製薬会社の中でも特に給料は高い方。世間一般の企業の中でも高く、総合商社などの特定の業界に匹敵するほど。

公式の平均年収は1,123万円

第一三共の正社員・臨時従業員の平均年収は「有価証券報告書」にて公表されていて、2019年度では1,123万円という金額が出ている。

過去7年間ではいずれも1,000～1,100万円前後で推移。傾向としては7年間はほぼ横ばいの状態。

これには基本給・賞与・各種手当（ 住宅手当、こども手当、通勤手当、出張・外勤手当、時間外労働手当、休日労働手当）などすべてが含まれている。

職種の違いはなく、MR職、研究職、データサイエンス、開発職、安全性情報管理、コーポレートスタッフ職いずれも含まれる。

ボーナスは約6ヶ月分

第一三共の賞与は年間6ヶ月分

第一三共のボーナスは年間で約6ヶ月分が支給された（2019年度）。

機械製品の製造業のように「〇ヶ月分」に完全固定されているわけではなく、個人評価によって変動する。前年度の評価によって変化。

さらに、業績連動型でもあるため、その年度の会社の売上高などにも影響される。全体的には概ね6ヶ月分前後に収まる。

とはいえ、個人評価分は外資系企業ほど大幅なウエイトを占めるわけではない。インセンティブなどの影響は少なく、会社の業績で大部分が決まる。

夏季賞与はやや個人評価分が考慮される一方、冬季賞与はほとんどすべてが会社業績給で構成。

他の大手製薬会社と比較すると特に大幅に高いわけではないが、低いわけでもない。一方、全業界の中ではかなり高い方。

勤続年数ごとの年収

第一三共の勤続年数ごとの年収の目安は下記の通り。

• 新卒採用3年目：500万円
• 5年目：650万円
• 7年目：750万円
• 10年目：800万円
• 15年目：900万円
• 20年目：1,000万円

一般的な大卒社員の場合、勤続年数別の年収ベースの金額はこのような感じになる。

以前は「年功序列」の傾向が定着していたものの、近年は徐々に実力主義へと移行しつつある。

定期昇給は年1回。昇給も毎年行われるのが基本で、余程のことがない限りは年齢を重ねるごとに上昇。

年齢ごとの年収の目安

第一三共の年齢ごとの目安は下記の通り。

20代は400～600万円、30代は600～1,000万円、40代及び50代は700～1,500万円になるだろう。

MR職、研究職、データサイエンス、開発職、安全性情報管理、コーポレートスタッフ職いずれも年収1,000万円以上に達するのはいずれも共通。どれかの職種が高い・低いとなっているわけではない。

ただし、実際のところは、下記の職種はほとんどが院卒。

• 研究職
• データサイエンス
• 開発職

いずれも理系の学部学科を出た人を対象としていることもあって、入社人員のほとんどは修士了以上。

学部卒が主流なのは文系が中心のMR職、コーポレートスタッフ職に限られる。最終学歴で基本給は異なるため、相対的に平均給料が低いのはこれら2つとなるだろう。

最終学歴（大卒・院卒）ごとの年収の差

第一三共の最終学歴ごとの平均年収は、院卒では博士了が1,200万円、修士了が1,000万円、大卒（学部卒）が900万円と推定。

この点では他の大手製薬会社とほぼ同じ。最終学歴だけで初任給が大きく異なる。賞与も基本給を基に計算されるため、院卒・大卒では差が出る。

もちろん、職種や配属された部署などの違いによっても給料の差は多少出る。

次に初任給について。入社直後の基本給は最終学歴によって差が見られる。

初任給に限ってみれば、第一三共は一般的な企業と大差ないものの、院卒（博士了）だけは例外。かなり高い金額で、30万円近くとかなり高い金額。

おすすめ記事

• 薬学部出身者の平均年収は506万円！ 意外と低い金額だが
• 理学部出身者の平均年収は495万円！ 社会的な事情も

上記ではコンサルティング、シンクタンク各社の平均年収および給料体系について解説。