大塚製薬の平均年収は約1,000万円と推定。賞与は平均すると年間10ヶ月分。個人評価で上下し、全員一律に支給されるわけではない。
持株会社の「大塚ホールディングス」こそは1,023万円という結果が出ているものの、その事業会社で子会社の大塚製薬はこの金額とは大差ないと思われる。
製薬会社の中でも給料は高い方。世間一般の企業の中でも高く、総合商社などの特定の業界に匹敵するほど。
公式の平均年収は1,032万円
| 年度 | 平均年収 |
|---|---|
| 2019年 | 10,323,328 |
| 2018年 | 10,549,652 |
| 2017年 | 10,762,985 |
| 2016年 | 10,786,489 |
| 2015年 | 11,156,921 |
| 2014年 | 10,801,559 |
| 2013年 | 11,047,174 |
大塚製薬の持株会社の従業員の平均年収は「有価証券報告書」にて公表されていて、2019年度では1,032万円という金額が出ている。
過去7年間ではいずれも1,000～1,100万円で推移。傾向としては7年間はほぼ横ばいの傾向。
これには基本給・賞与・各種手当（役職手当、時間外手当、通勤費、住宅手当、外勤日当）などすべてが含まれている。
ボーナスは約10ヶ月分
大塚製薬の賞与は年間10ヶ月分
大塚製薬のボーナスは年間で約6ヶ月分が支給された（2019年度）。
政府系金融のように「〇ヶ月分」に完全固定されているわけではなく、個人評価によって変動する。前年度の評価によって変化。
チームリーダーが、A、B、Cで評価を下す。各社員は上司によっていずれかの評価が与えられ、それをもとに賞与が算出。上記の10ヶ月分という基準はこのうち「B評価」の場合。C評価だと8～9ヶ月分ほどとなる。
所属する部署そのものの評価が高い際にはA評価を取る人が増え、低い場合にはA評価を取れる人が少なくなる傾向。
さらに、業績連動型でもあるため、その年度の会社の売上高などにも影響される。それでも、他の製薬会社と比較すると特に大幅に高い。
賞与面で不満の声は少なく、世間一般では「勝ち組」と言えるほどの基準が支給。
勤続年数ごとの年収
大塚製薬の勤続年数ごとの年収の目安は下記の通り。
- 新卒採用3年目：500万円
- 5年目：650万円
- 7年目：750万円
- 10年目：800万円
- 15年目：900万円
- 20年目：1,000万円
総合職の社員の場合、勤続年数別の年収ベースの金額はこのような感じになる。
以前は「年功序列」の傾向が定着していたものの、近年は徐々に実力主義へと移行しつつある。
なお、昇給の評価も賞与と同じくA,B,Cで評価される。子の評価は昇給と賞与の一部で考慮される。
年齢ごとの年収の目安
大塚製薬のMR職、消費者商品担当営業職、臨床開発職の平均年収は1,000万円と推定。年齢ごとの目安は下記の通り。
| 年齢 | 年収 | 月収（基本給） | 賞与 |
|---|---|---|---|
| 20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
| 25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
| 30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
| 35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
| 40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
| 45-49歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
| 50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
| 55-59歳 | 900-1,200万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
20代は400～600万円、30代は600～1,000万円、40代及び50代は700～1,500万円になるだろう。
細かい職種は下記に分類される。
- MR職
- 消費者商品担当営業職
- 臨床開発職
いずれの職種も40歳以上にとなれば、年収1,000万円は軽く超える。
一方、生産技術職はやや給料体系が低め。40歳の時点でも年収は800万円前後になる見込み。大手企業の中では飛びぬけているわけではない。
製造技術職
大塚製薬の製造技術職の平均年収は700万円と推定。
| 年齢 | 年収 | 月収（基本給） | 賞与 |
|---|---|---|---|
| 20-24歳 | 300-400万円 | 20-22万円 | 75-95万円 |
| 25-29歳 | 350-500万円 | 20-25万円 | 80-120万円 |
| 30-34歳 | 450-650万円 | 25-30万円 | 100-150万円 |
| 35-39歳 | 600-700万円 | 25-35万円 | 120-170万円 |
| 40-44歳 | 600-750万円 | 30-40万円 | 150-200万円 |
| 45-49歳 | 700-800万円 | 40-60万円 | 150-200万円 |
| 50-54歳 | 700-900万円 | 50-60万円 | 150-200万円 |
| 55-59歳 | 750-850万円 | 45-55万円 | 120-200万円 |
主な仕事内容は製造現場での業務。
営業や開発職よりも仕事内容に専門性が問われないこともあって、同年代で比較すると給料も低い金額。
20代で300～400万円台、30代で450～750万円、40代で700～800万円台、50代で800～900万円が目安。
最終学歴（大卒・院卒）ごとの年収の差
大塚製薬の最終学歴ごとの平均年収は、院卒では博士了が1,200万円、修士了が1,000万円、大卒（学部卒）が900万円と推定。
最終学歴だけで初任給が大きく異なる。賞与も基本給を基に計算されるため、院卒・大卒では差が出る。
もちろん、職種（研究職か技術職かMRか）や配属された部署などの違いによっても給料の差は多少出る。
次に初任給について。入社直後の基本給は最終学歴によって差が見られる。
大塚製薬の初任給
- 博士了：308,000円
- 修士了：254,000円
- 大学卒 230,000円
出典：マイナビ2021「大塚製薬（株）」
初任給に限ってみれば、大塚製薬は一般的な企業と大差ないものの、院卒（博士了）だけは例外。かなり高い金額で、30万円近くとかなり高い金額。