小野薬品工業の平均年収は900万円、賞与は年間7.5ヶ月分

小野薬品工業の平均年収は約900万円。ここ最近では、2019年度は928万円、2018年度は917万円、2017年度は956万円。

ボーナスは7.5ヶ月分が支給。製薬会社としては珍しく、個人評価はほとんど考慮されない。機会製品の製造業と同じ仕組みで、基準内賃金に対して一律に支給。

全体としては製薬会社の中でもやや給料は高い方。世間一般の企業の中でも高く、国内でも特に収益が良い企業並みに匹敵するほど。

公式の平均年収は928万円

小野薬品工業の正社員・臨時従業員の平均年収は「有価証券報告書」にて公表されていて、2019年度では928万円という金額が出ている。

過去7年間ではいずれも800～950万円で推移。傾向としては7年間は若干上昇傾向。

これには基本給・賞与・各種手当（外勤手当・住宅手当・時間外手当・転勤手当）などすべてが含まれている。

創薬研究職、CMC研究職、臨床開発職、臨床薬理職、統計解析／データマネジメント職、データサイエンス職、MR職、ファーマコビジランス（PV）職、品質保証職、経営戦略スタッフ職いずれの職種で基本給等に違いはあるものの、会社全体では年収が平均900円程度。

賞与は7.5ヶ月分

小野薬品工業の賞与は年間7.5ヶ月分

小野薬品工業のボーナスは年間で7.5ヶ月分が支給される。

業績連動型でもあるため、その年度の会社の売上高などにも影響されるが、例年も概ね7.5ヶ月分で推移。

製薬会社では、賞与は個人評価が大きく考慮される成果主義となっているが、小野薬品工業はほぼ業績給のみ。したがって、個人評価はほとんど考慮されず、全社員が基準内賃金に対してほぼ一律に支給。

行動評価によって少しは変動するものの、大きな違いはなく、インセンティブのような要素は一切ない。

機械製品の製造業のように「〇ヶ月分」と同じ仕組み。具体的には、トヨタ自動車、日立製作所、三菱重工業などと同じ。

トータルの支給額の目安では、30歳の社員だと約80～200万円くらいが相場。最小値と最大値の差が大きいものの、世間一般では「勝ち組」と言えるほどの基準が支給。

勤続年数ごとの年収

小野薬品工業の勤続年数ごとの年収の目安は下記の通り。

• 新卒採用3年目：500万円
• 5年目：650万円
• 7年目：750万円
• 10年目：800万円
• 15年目：900万円
• 20年目：1,000万円

MRの場合だと、1ヶ月当たりの給料は、基本給＋日当＋外勤手当で構成される。

定期昇給は年1回、基本的に上司の評価で変動。とはいえ、年功序列の要素がまだまだ強め。基本的に年齢が上がるにつれて昇給され、前年比でダウンすることはそうそうない。

なお、有価証券報告書で記載されている平均年収900万円という金額は、ある程度の役職にならないと実現しない。新卒採用の場合、入社10年以内に到達するのはまず無理だろう。

年齢ごとの年収の目安

小野薬品工業の年齢ごとの目安は下記の通り。

20代は400～600万円、30代は600～1,000万円、40代及び50代は700～1,500万円になるだろう。

小野薬品工業では下記の職種がある。

• 開発職（開発企画、開発推進）
• 製造技術職（品質保証を含む）
• MA職
• MR職
• PV職

ただし、実際のところは、理系を対象とする開発職、製造技術職、MA職、PV職の従業員が圧倒的に高い。

いずれも理系の学部学科を出た人を対象としていることもあって、入社人員のほとんどは修士了以上。基本給が高いため、それに伴って平均年間給与も高めに出る。

学部卒が主流なのは文系が中心のMRとスタッフ職（経理・法務など）に限られる。

最終学歴（大卒・院卒）ごとの年収の差

小野薬品工業の最終学歴ごとの平均年収は、院卒では博士了が1,100万円、修士了が900万円、大卒（学部卒）が800万円と推定。

最終学歴だけで初任給が大きく異なる。賞与も基本給を基に計算されるため、院卒・大卒では差が出る。

もちろん、職種（研究職かMR・スタッフ職か）や配属された部署などの違いによっても給料の差は多少出る。

次に初任給について。入社直後の基本給は最終学歴によって差が見られる。

本当の基本給に対する初任給に限ってみれば、小野薬品工業は一般的な企業と大差ない。製薬会社の中でもほとんど同じ。

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