仙石線の混雑状況を時間帯・区間ごとに調査

JR仙石線の朝や夕方・夜の通勤ラッシュの混雑状況を時間帯および区間ごとに調査してみた。朝や夕方・夜の通勤ラッシュの混み具合の目安に迫る。

国土交通省による混雑率データでは下りは陸前原ノ町→仙台の115％（2018年調査）。榴ケ岡駅→仙台がそれぞれの最混雑区間。

仙台都市圏では最も高頻度で運転されている路線のため、全体的には空いている。

仙石東北ラインの運転もあるが、こちらは混雑区間が東北本線内のため、今回は対象とはしない。

時間帯ごとの混雑度

仙石線の時間帯ごとに混雑状況を調査したところ、このような結果になった。

通勤ラッシュのピークは以下の時間帯なのがわかる。

• 朝＝7：30～8：30
• 夕方と夜＝18：00～19：00

朝は仙台駅到着分、夕方以降は仙台駅発車分の列車でちょうどここでピークを迎える。

この時間帯になると例外なく満員電車になる。

参照：通勤ラッシュの時間帯のピークとは何時から何時まで!?

朝ラッシュ

朝ラッシュの仙石線の混雑のピークは8時前後。時間帯でいうなら7：30～8：30までの約1時間ほどである。

混雑そのものは7時台がスタート地点といえる。ピークこそは8時頃が主役だが、7時台でも前半から満員電車の要件は満たせる。

7時台前半なら各駅停車はまだ余裕が見られ、ドア付近でも空間に余裕がある。

7時台後半になるとドア付近でもやや圧迫感が出てくる。多賀城駅から上り側は乗客がかなり多くなる。

8時頃になるにつれてどの列車も満員電車になってくる。各駅停車でさえもやや圧迫感を感じるくらいにはなる。

東京を中心とする首都圏のように人と人が接するような超満員電車にはならないものの、窮屈感があるのは確か。

＜8時の仙石線（ピーク時）の混み具合の目安＞

• ドア付近で人口密度高い
• スマホの操作ができる
• 車内奥なら新聞・雑誌も読めるレベル
• リュックを背負って乗るのは微妙

9時を過ぎると朝ラッシュは解消される。まだ立ち客が多い状態だが、すでに朝の通勤ラッシュの時間帯は終了している。

10時過ぎになると日中の昼間の静けさがやってくる。上り列車でも立っている人よりも座っている人の方が多い状態になる。

帰宅ラッシュ

夕方から夜にかけての帰宅ラッシュのコアタイムは18：00～19：00までの時間帯。混み合った電車そのものはスタートするのは17時前後からになる。

この時間帯になると上下線ともにあおば通駅、仙台駅を出発する電車が最も混雑する。100％確実に満員電車になる。

多賀城行、東塩釜行、高城町行、石巻行のいずれも仙台市内の区間は満員電車になる。

18時以降はほとんど通勤客で占めている。19時頃までは混み合う。終業時刻が過ぎてちょっと残業して帰るという人が多く、ちょっと遅めの時間帯にまで帰宅ラッシュは長く続く。

20時を過ぎると混雑は緩やかになってくる。21時になると乗客数は少なくなってくる。

全員が座れるわけではないが、着席客と立ち客の人数が拮抗するレベルには収まる。

帰宅ラッシュのピークこそは18～19時だが、日中に比べるとそれ以降の夜遅い時間帯でもやや混み合う。

方向に関しては朝と逆方向が一方的に混雑する。混み具合は基本的に朝とほとんど変わらず同じ規模と考えてよいだろう。

夕方・夜は多賀城駅より下りでは空いている。ただ、高城町駅から先は仙石東北ラインの電車が混み合う。

区間ごとの混み具合

仙石線の石巻→東塩釜の区間では電車の本数が1時間に3本以下と少ない。対して東塩釜→あおば通では5～10分に1本は走っている。

朝ラッシュならかなり高頻度に運転されている。

全体的に、混雑が激しくなってくるのは下馬駅や多賀城駅辺りからになる。この辺からは立っている乗客が多くなり、通勤ラッシュならではの光景が広がる。

以下の表は朝ラッシュ時の上り・下りそれぞれの区間（駅間）ごとの混み具合を示したものである。

上り（仙台、あおば通方面）

下り（東塩釜、石巻方面）

参照：【レベル別】鉄道の混雑率の目安！ 数値ごとの体感

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