今、高校生の間で少し値段が高いスポーツタイプの自転車が人気となっている。それの代表格がクロスバイクである。
ここ2、3年で、通学手段としてクロスバイクを使って学校に登校する人を良く街中で見かける。重量が軽く、巡航速度が速く、より少ない体力で短時間で移動できることから、話題の的となっているのだろう。
実際、クロスバイクに乗ってみると、加速力もスピード力も素晴らしい。今までママチャリにしか乗ったことがない人であれば、初めてクロスバイクに乗ると一種の感動を抱くことであろう。それだけ、性能の面で優れているのである。
なぜ高校生も購入するのか?
高校に入学すると、それまでの中学校よりも通学距離が格段に伸びる場合が多い。中学校は地元の公立のところに行っていたため、自宅から学校までの距離はそれほど長くはなかったが、高校は隣町にあることで家からの距離が長いという例はよくある。
高校に入ると、自転車通学をする場合でも距離が何kmも遠くなってしまうのだ。そんな中で、遠い道のりを毎朝自転車で通うのは決して楽なことではない。
距離があればあるほど、乗っている時間も長く、使う体力も大きい。ママチャリであれば、重量が重いため、スピードや加速力が遅く、とても不便を感じる。
しかし、クロスバイクであれば、ママチャリほど苦労はしない。同じ距離であっても、スピードの速さが全然違うため、従来の自転車よりも学校までの所要時間を短縮することができる。
朝は時間に余裕がないという高校生も多いことであろう。そうした事情に応えられる移動手段こそが、同じ「自転車」であるが性能が違うクロスバイクというわけなのだ。
荷物に限界がある!
ただし、高校への通学手段としてのクロスバイクには多少のデメリットがある。自転車の前にカゴが付いていない点がその1つだ。
カゴがないということは、荷物を入れているバッグは身に着けるしかない。カゴに乗せるようなタイプの鞄では無理というわけだ。
荷物がどうしても多くなる運動部などに入っている人にとっては、これは致命的な欠点となるだろう。あくまでも、リュック1つに入るほどの荷物しか持たないでも高校に通学できる人が移動手段として使えるのがクロスバイクである。
さらに、そもそも学校でスポーツタイプの自転車による通学を認めていないところも存在する。たとえば、銀色の内装3段ギアの自転車(軽快車)しか許可していない高校の場合、クロスバイクは校則の面で問題が発生する。
校則が厳しい学校であれば、高校生として毎朝クロスバイクなどのスポーツ自転車で登校することはできない。これもまた、一部の地域や学校に通う人にはデメリットである。
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