JR総武線と京葉線の便利さと速度の面でどちらの路線の方が優勢なのか。千葉方面に向かう電車について比較する。
総武線
総武線は、東京駅を起点として千葉駅までが電車特定区間となっている。快速線と緩行線に分かれた複々線が続くのも千葉駅までであり、この駅から先の成田・銚子方面は総武本線という名前が使われる。
東京~千葉を結ぶ速達列車が総武快速線であり、停車駅は新日本橋、馬喰町、錦糸町、新小岩、市川、船橋、津田沼、稲毛の8駅だ。
最高速度は、E217系を使った快速電車が120km/h、特急が130km/hである。
参照:総武線快速が最高速度120km/hを出すのはどの区間?
首都圏の中でも速度が速い路線であり、京葉を結ぶ主要な鉄道でもある。
緩行線(各駅停車)に関しては、快速線を補完する役割がある。より細かい駅にも停車するため、沿線に住む人々には絶対にかかせない存在であるのは間違いない。
複々線となっていることから、当然列車の本数もかなり多い。待ち時間も短い傾向にあり、駅のホームで退屈することが少ない環境ともなっている。
京葉線
京葉線は、東京~蘇我を結ぶ路線である。全線にわたって複線となっていて、同じ線路を各停・快速・特急が走っている。
快速に関しては、日中は1時間あたり4本走っているが、総武線快速が1時間当たり5~6本走っていることに比べると少ない数値となっている。
最高速度も全列車種別100km/hとなっているが、これは首都圏の路線の中でもやや遅い方に入る。近年は110~120km/hに設定している路線が多いことを考えると、京葉線はあまりスピードを出さない線路と判断できるだろう。
沿線については、京葉線は海岸沿いを走っているため、途中駅の周辺の人口は総武線よりも少ない。どちらかというと、臨海地帯の工場や倉庫で働く人が多く利用する路線である。
ただし、京葉線ならではのメリットもあり、それがラッシュ時の混雑度である。沿線人口がそれほど多くはないことから、朝の通勤通学時間帯であっても、他の路線と比べると比較的空いている。人と人が触れるような状態にはなりにくい。