車掌も英語でアナウンスする時代!? 肉声で放送する人も!

JR東日本の高崎支社所属の車掌が英語でアナウンスする場面をYouTubeに投稿されていて話題となっている。自動放送ではなく肉声で行っているのが特徴的だ。

電車の車内アナウンスというと、自動放送の場合は日本語と英語の2か国語で行っている鉄道会社が多い。特に大都会ではこの傾向がある。しかし、車掌による放送に関しては日本語のみでしか行わないのが通例となっている。

鉄道会社では現在のところ英語によるアナウンスの研修や乗務員への教育はあまり行われていない。しかし、英語が話せる一部の社員は英語で放送を出している人もゼロではない。

その1人が、JR高崎線直通の上野東京ラインと湘南新宿ラインを乗務している車掌だ。日本語で案内した後は自らの英語力を生かして肉声による英語アナウンスを行っている。


どんな内容?

運休と遅延

電車の行き先や直通先の路線名、運行情報などを英語でアナウンスしている。これらの情報はいずれも日本語がわからない人であっても非常に手に入れたい内容であるのは間違いない。

行き先や直通先の路線名は、いつも日ごろからその路線を利用している人であれば、このような情報を耳から聞き取らなくても初めから理解できるだろう。

しかし、乗ったことがなく初めての利用者にとってはとても貴重な情報だ。

増して日本語がわからない外国人にとっては、その電車の行き先や直通先の路線名なんて日本語だけで聞いてもさっぱり理解できない可能性がかなり高いだろう。

日本人でさえも、土地勘がなければ理解できない内容だ。

また、列車の遅れや運転見合わせの運行情報についてもかなり重要な内容だ。どの路線が正常に動いていてどこのダイヤが乱れているのかという情報は、乗車中であれば車掌からのアナウンスからでしかつかめない場合も少なくない。

ドアの上に設置されているLED字幕やLCD(液晶パネル)では英語表記があるとはいえ、ずっとドアの上のモニターを見ている人はほとんどいないだろう。

車掌のアナウンスは重要な役割を果たしているのは確かだ。

もし日本語だけだと日本語がわからない人はまったく理解できないだろう。そこで英語によるアナウンスも付け加えられていれば理解できるという人は増える。

誰もが日本語を話す時代は終わった!?

日本語だけで世の中が回るという時代は終わったと言えるだろう。グローバル化が進む中、日本へ来る海外からの人は増え続けている。

日本の経済も外国からの訪問者なくしては成り立たない時代になっている。したがって、日本語がわからない人にも理解できる言葉でも情報のやり取りを行わなければならなくなっている。そして、その手段が英語というわけだ。

英語は世界共通語ということで、多くの国の人が最低限は学んでいる言語である。そんな世界の言語にわれわれ日本人も対応していかなければならない。

多くの人の移動手段である鉄道においても、情報の提供には英語が必要であることは言うまでもない。車掌の英語アナウンスも不可欠になってきているのである。

おすすめ記事