JR武蔵野線では2017年11月から自動放送ありのE231系という車両が運転開始された。これまでは、国鉄時代に製造された205系、90年代に作られた209系のみとなっていて、旧式のものばかりとなっていた。
E231系が登場したことで、アナウンスは他の路線と同じように自動放送で行われるようになった。
直通先の京葉線では、E233系で運転されているため、同じく自動放送の設備があるが、武蔵野線のE231系ではセリフの内容は異なる。
京葉線内を走る東京~市川塩浜、南船橋~海浜幕張間では、武蔵野線からの電車は線路を共有し、停車駅が重複している。しかし、放送には違いが見られる。
自動放送のここが違う
- 葛西臨海公園の英語読み
- 啓発放送のタイミング
まず、葛西臨海公園の英語放送の読み方が違う。京葉線では、英語でも「Kasai-Rinkai-koen」といっている。一方の武蔵野線のE231系では、「Kasai-Rinkai-Park」といっている。
葛西臨海パークという点が、日本語読みの場合と異なっている。公園=パークだが、これまでは駅名という固有名詞を重視していたため、コーエンと英語でもアナウンスしていた。
この点で、武蔵野線で自動放送が導入されたことで変わった点である。
また、各種啓発放送のタイミングや内容にも違いが見られる。優先席や急停車の可能性を案内する駅間の区間が、京葉線と武蔵野線では重複する区間でも異なっている。
車両は8両編成
京葉線単独の場合、東京~蘇我間では例外なくすべて10両編成で運転されている。一方の武蔵野線では、定期列車はすべて8両編成となっている。
E231系も8両編成となっている。10両化するべきだという意見も少なくないのは確かだが、武蔵野線内の駅ホームの有効長が8両分しかないことが理由で、10両編成で運転は行われていない。
車両数が違うこともあり、武蔵野線のE231系が京葉線単独の区間だけで運転されることは、今のところはない。少なくとも、西船橋駅までは必ず乗り入れる形となっている。
また、京葉線所属のE233系や209系が武蔵野線へ乗り入れることもない。東京駅からの電車は、すべて海浜幕張・蘇我方面と行き来する形となっている。