JR東日本の在来線普通列車のグリーン車において、窓側の座席を空けて通路側に座るのはマナー上好ましくない。
「隣に座るな」という意思表示のために、窓側の座席に座らず通路側の座席に座る人がよくいるが、これを行うと後から乗ってくる乗客が座りにくくなってしまう。
隣に荷物を置いて座る行為とほぼ同じ。座れなくて困っている人にとって不親切な態度であるのと同時に、周辺の乗客によっても悪いイメージを与えてしまう。
基本的には窓側の座席から座るのがマナー
グリーン車での着席マナー
- 窓側の座席を空けて通路側に座る=「隣に座るな!」という意思表示
- 窓側の座席から座るのがマナー
- できるだけ多くの人が座れるように気遣いをするのは基本中の基本
在来線普通列車のグリーン車での着席マナー上、まずは窓側の座席から座るのが原則。
その後、窓側の座席がいっぱいになった後に乗ってくる人が空いている通路側の座席に着席していく。
これはグリーン車のみならず「転換クロスシート」と呼ばれる鉄道の座席では基本マナー。
特に混雑していて空席が少ない状態では誰にも求められるマナー。
参考:【早見表】JR東日本の在来線普通列車グリーン車の混雑状況
なぜ通路側の座席から座ってはNG
なぜグリーン車にて通路側の座席から座るのは好ましくないのか?
答えは単純。後から乗ってくる人が座りにくくなってしまうから。
明らかにガラガラで空席が多い状態であれは特に問題はない。しかし、通勤ラッシュをはじめ空席が残りわずかな場合は大いに問題がある。
窓側に後から乗ってくる人が座るにはやや気持ちに勇気がある。
すでに座っている人の足元を通過しないといけない。その際には「すみません」「前、失礼します」などの声掛けが必要になってくる。
ただ空いている空席に座るだけというわけにはならないため、一種の「隣に座るな」という圧力になってしまう。
隣に座ってほしくないから
隣に他人に座ってほしくないため、あえて窓側を空けて通路側に座る人たちがいる。
完全100%満席の場合よりも、満席ギリギリだが空席が残っている状態にて特に目立つ。
「私の隣ではなく、まずは他の人達の隣の座席に座ってほしい」という思いから、このような行動を取る人が目立つ。
後から乗ってきて空席を探している人からの視点では、これは完全に「隣に座るな!」という意思表示に見える。
確かに、できるだけ隣に座ってほしくないという気持ちが理解できないわけではないものの、「できるだけ多くの人が座れるようにする」という考えではアウト。
誰もが、多くの人が座れるように心配りをするのは大切なのは言うまでもない。
もうすぐ降りる場合
- すぐに降りる場合でも窓側を空けて通路側に座るのはNG
- 通路側に人が座っている状態で降りるときは、「すみません」と声掛けして進路を開けてもらう
あと数駅で降りる場合でも、グリーン車のような転換クロスシートでは窓側の座席を空けて通路側に座るのは好ましくない。
降りる時点で隣に誰かが座っている場合には、「すみません」と小声をかけて進路を開けてもらうのが基本。
なお、ここで何も言わずに無言で強引に隣りの人の足元を通ろうとするのはマナー的にNG。
無言で強引に通ろうとする人に反感を持つ(ムッとする)人はいるが、声掛けしてもらって反感を持つ人はおそらくいない。
よく見かける感じ悪い人の傾向
グリーン車において、あえて窓側の座席を空けて通路側の座席に座る人には傾向が見られる。
- 40代前後の女性
- 60代以上の高齢の男性
- 痩せている人
マナー的に好ましくない人は男性・女性ともにいるものの、男性は高齢者、女性は40代前後の中年層に多いと感じる。
詳しいデータがあるわけではないため、実際には路線や時間帯によって異なることが想定されるが、個人的な感想としてこれくらいの年齢層が主流と感じる。
なお、性別問わず「痩せている人」に圧倒的に偏っている。
人っている人で窓側を空けて通路側に座っている人はあまり見かけない。
痩せている=弱いと見られることが多いのだろうか。窓側に座っていると気軽に隣りに他人が座ってくるという経験を過去に何度もしていると考える人に多いと感じる。
グリーン車だけでなく、関西や東海地方で多い転換クロスシートでも共通する内容。