北陸新幹線において遅延の主な原因とは、混雑による停車時間の超過、大雨・大雪等の天候不順、東京～大宮間にて東北新幹線との線路共有による過密ダイヤも挙げられる。
遅延の理由となるこれら3つと考えてよい。
目次
北陸新幹線の遅延の主な理由
| 遅延の原因 | 頻度 | 詳細な内容 |
|---|---|---|
| 混雑による乗降時間超過 | ★★★ | 停車駅での乗降による停車時間超過 |
| 天候不順 | ★★★ | 大雨、大雪 |
| 他線区の影響 | ★★★★★ | 東京～大宮間にて東北新幹線との線路共有、 |
北陸新幹線にて遅延の原因となるのは、上記の5つが当てはまる。
大規模な遅延（運転見合わせ等）
北陸新幹線にて運転見合わせになるような大規模な遅延とは、以下のような内容。
- 天候不順による徐行運転または運転見合わせ
- 線路設備・車両故障（線路内点検、車両点検）
- 人身事故
特に碓氷峠、妙高高原付近の悪天候によって運転見合わせになるケースが見られる。
頻度は重大な問題になるほど多くはないものの、悪天候によるダイヤの乱れが生じる部分がこれら2つの山間部。
小規模な遅延（運転見合わせ等）
数十分程度の遅れは小規模な遅延。以下のような内容が挙げられる。
- 乗降時間超過
- 若干の徐行運転
- 接続待ち
これらも在来線でも起こり得るが、新幹線の場合は特に時期によって乗客数の差があるため、遅れやすいときは必ず遅れる。
北陸新幹線では乗降時間超過が年末年始・GW・お盆になると起こりやすい。自由席客の乗り降りに時間が長くなり、10分以上の遅れにつながることも珍しくない。
接続待ちに類似する内容として、東北新幹線との線路共有の問題がある。
東京～大宮間は3路線で同じ線路を走ることから、東北新幹線で遅延が発生して、それと同時に北陸新幹線の一部列車にも遅れが波及。
天候不順
新幹線は高速運転を行う性質上、天候不順の場合は徐行運転をよく行う。
北陸新幹線では碓氷峠・妙高高原の大雨、大雪がこれに該当し、よくあるパターン。
そのほか、地震や落雷などの自然災害による運転見合わせもある。
大雨による運転見合わせ
北陸新幹線では特に安中榛名～軽井沢間、飯山～上越妙高間にて大雨による影響を受けやすい。
山間部ということで、この区間では一時的な大雨が起こりやすい。
特に夏季にて起こりやすい。
最も最近では関東平野でも「ゲリラ豪雨」のような天候が頻発。
東京～高崎間の上越新幹線区間を含めて、局地的な大雨によって、運転見合わせになることもある。
大雪・積雪には強い
飯山～上越妙高付近は豪雪地帯。冬季の大雪による徐行運転が実施されることがある。
それでも雪に関しては比較的強い。
豪雪地帯を通るルートということで、線路には融雪装置が設置されていて、降雪を想定した設備がある。
首都圏のように少しの積雪でダイヤが乱れるようなことはない。
混雑による停車時間の超過
乗降時間超過も列車が遅れる理由。
平日は乗降時間超過による遅延は比較的少ないものの、土日祝になると起こりやすい。
三連休以上の大型連休（年末年始・GW・お盆など）となれば、必ずどこかの駅にて混雑によって乗客の乗り降りに時間がかかって停車時間が延長。
これによって新幹線全体にて遅延が発生する。
北陸新幹線では、下りの上野駅・大宮駅にてやや多い傾向。
1駅だけであれば1,2分程度の遅れにとどまるが、複数の駅に渡って続くと10分以上の遅延につながる。
はくたか号にて顕著
特に乗降時間超過が起こるのははくたか号。東京～金沢間を走ることで、首都圏と北陸地方を結ぶ列車という性質が影響。
かがやき号も全区間を通しで走るものの、こちらは全車指定席。
混雑による停車時間の超過の原因になるのは自由席の混雑。
座席がすべて満席かつデッキおよび通路上まで乗客で埋め尽くされている状態では、乗車に時間を要する。
下り列車は上野駅・大宮駅、上り列車は長野駅・軽井沢駅にて起こりやすい。
東北新幹線の影響
他線区の影響も遅延の理由となる。
北陸新幹線は東北新幹線と東京～大宮間にて線路を共有。
重複区間があることで、定時運行の支障になりやすい箇所を持つ。
東京～高崎間では新潟駅へ乗り入れる上越新幹線とも線路を共用。
特に東北新幹線は本数が多めということで、大宮以南の部分は過密ダイヤ。
他の新幹線の遅延状況
全国の各新幹線にて遅延の頻度や起因について解説。