秋田新幹線の遅延の主な原因とは、大雨・大雪等の天候不順、東京~大宮間にて東北新幹線との線路共有による過密ダイヤ、在来線区間での踏切内点検、接続待ち(はやぶさ含む)が挙げられる。
遅延の理由となるこれら4つが主流。
秋田新幹線という名称だが、実際には東北新幹線+田沢湖線+奥羽本線の特急という性質。通常の新幹線よりも遅れやすい背景がある。
秋田新幹線の遅延の主な理由
遅延の原因 | 頻度 | 詳細な内容 |
---|---|---|
天候不順 | ★★★ | 大雨、大雪 |
他線区の影響 | ★★★★★ | 東京~大宮間にて東北新幹線との線路共有 |
踏切内点検 | ★★★★ | 田沢湖線・奥羽本線区間の踏切内点検 |
接続待ち | ★★★★★ | 普通列車の遅れ、東北新幹線増解結 |
秋田新幹線にて遅延の原因となるのは、上記の4つが当てはまる。
「ミニ新幹線」である山形新幹線と事情はよく似ている。
大規模な遅延(運転見合わせ等)
秋田新幹線にて運転見合わせになるような大規模な遅延とは、以下のような内容。
- 天候不順による徐行運転または運転見合わせ
- 線路設備・車両故障(線路内点検、車両点検)
- 人身事故
奥羽山脈超えの区間での悪天候によって運転見合わせになるケースが見られる。
夏季は大雨、冬季は大雪のよるものが多い。
ポイント故障、架線支障、信号故障などもこれに該当。
小規模な遅延
数十分程度の遅れは小規模な遅延。以下のような内容が挙げられる。
- 混雑による停車時間の超過
- 若干の徐行運転
- 接続待ち
これらも東北新幹線、あるいは他の在来線でも起こる内容。
北陸新幹線では乗降時間超過が年末年始・GW・お盆になると起こりやすい。自由席客の乗り降りに時間が長くなり、10分以上の遅れにつながることも珍しくない。
接続待ちに類似する内容として、東北新幹線はやぶさ号との増解結、あるいは接続する在来線普通列車の遅れが関係する。
一方の東京~大宮間では東北・上越・北陸新幹線が線路を共用。本数が多い過密ダイヤの区間でもあるため、どれか1路線でも遅れると全体に遅延が生じる。
天候不順
新幹線は高速運転を行う性質上、天候不順の場合は徐行運転をよく行う。
しかし、秋田新幹線の場合は事情が一般的な新幹線とは異なる。
盛岡~秋田間は在来線である田沢湖線・奥羽本線を走る「ミニ新幹線」。
線路は高架上ではなく、踏切のある地上にある。
山越えの区間もトンネルは在来線級。急勾配もいくつか存在する。
これにより、雨や雪による影響も受けやすい。
大雨による運転見合わせ
秋田新幹線では特に雫石~大曲間にて大雨による影響を受けやすい。
山間部ということで、この区間では一時的な大雨が起こりやすい。
特に夏季にて起こりやすい。
大雪・積雪には強い
雫石~大曲間は豪雪地帯。冬季の大雪時は徐行運転、積雪量が多いと運転見合わせになる。
融雪装置もフル規格の新幹線に比べると乏しい。
首都圏のように少しの積雪でダイヤが乱れるようなことはないものの、フル規格の新幹線よりは線路周辺の地形も条件上安全ではないため、雪崩等の危険性があることから、大雪ではすぐに運転がストップする。
この点では同じミニ新幹線である山形新幹線と事情は同じ。
踏切関連の運行障害
秋田新幹線は前述の通りミニ新幹線。盛岡~大曲間は田沢湖線、大曲~秋田間は奥羽本線を走行し、踏切が多数ある。
この踏切のある箇所でのトラブルもある。
具体的には、線路内立ち入り、立ち往生、架線との接触などの事案がある。
人身事故
人身事故が起きる場所としては主要ポイント。クルマなどの一般交通と電車が衝突する可能性も高い。
踏切での事故は様々な要因の中でも「運転見合わせ」という形で大規模な運行障害になる。
一度人身事故が生じると復旧には時間を要するため、大幅にダイヤが乱れるのは回避できない。
秋田新幹線こまち号だけでなく、田沢湖線・奥羽本線の普通列車にて人身事故が生じた場合でも運転見合わせになる。
緊急停止による安全確認
列車通過直前横断、線路内立ち入りなども起こりやすい。これらが起こると電車が緊急停止する。
運転士による目視判断の結果から踏切内の障害物検知センサーが作動して自動的に急ブレーキがかかる場合の2パターンがある。
踏切には周辺の人たちが緊急時に電車を停止させる「非常ボタン」が付いているが、これが作動しなくても障害物検知センサーが反応して電車が止まる仕組みにもなってところもある。
運転士が危険を見て急ブレーキをかけることもある。同じく緊急停止という形で電車が止まる。
どちらにせよ、一旦非常停止すると運転再開までには5分はかかる。
秋田新幹線は「新幹線」という名称がついているものの、奥羽本線区間は在来線特急という扱い。
他の全国のJR特急と踏切ありの点では事情は変わらない。
接続待ち
秋田新幹線の接続待ちに関する遅延の事情は下記の2つがある。
- 接続する在来線普通列車の遅れ
- 東北新幹線はやぶさ号の遅れ
大曲駅、秋田駅での普通列車との接続があり、これらの電車が遅れると秋田新幹線小間切れの発車も遅らされることがある。
いずれも本数が少ないものの、秋田新幹線の毎時1本と本数も少ないため、接続を考慮しや救済が行われやすい。
さらに、東北新幹線はやぶさ号の遅れも遅延の原因になる。
盛岡駅ではこまち号とやまびこ号の連結・解結が行われる。
はやぶさ号は新青森駅以北にて北海道新幹線とも直通運転を行っているため、北海道内での遅れも影響する。
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