近鉄名古屋線の急行では、伊勢中川・松坂・宇治山田駅まで乗り入れる電車にはすべてトイレが設置されている。長距離電車ということで、座席のタイプを問わず御手洗がある。
特急は専用の車両が使われているため、トイレが付いていることは誰でも予想がつくだろう。
私鉄の場合、急行以下の種別ではトイレなしとなっている例がほとんどである。そんな中で、近鉄では名古屋線と大阪線では長距離を走る電車にはトイレが付いている車両が連結されている。
ロングシートであっても転換クロスシートであっても、必ずどこかには1か所以上御手洗が整っている。
急行は基本的にトイレあり
通勤型の車両であるものの、一度に走る距離が長いということで、近鉄名古屋線では急行電車でもトイレ付の車両が割り当てられている。
車両の種類によっても異なるものの、大半は宇治山田側から見て2両目にトイレが設置されていることが多い。
通勤ラッシュの満員電車だと、トイレのすぐ外にも大量の乗客が乗っているため、なかなかトイレに入りにくい面があるが、それ以外の時間帯であればわざわざ途中の駅で電車を降りることなく用を足せる。
ただし、普通(各駅停車)と準急では付いていないことが多い。あくまでも急行にだけトイレが付いていると考えた方がいいだろう。
もっとも普通と準急ではそれほど長い距離を乗らないことが多い。あくまでも急行が停車しない駅を乗り降りする場合にだけ乗る種別という性質が強い。
和式トイレが主流
ただ、近鉄名古屋線の車両に設置されているトイレには欠点がある。それは、今でも多くの車両が和式トイレとなっている点だ。
洋式トイレも一部の車両には付いているものの、古くて更新が実施されていない電車となると和式便器となっている。
現代社会においては、和式便器を使うという人はあまりいない。これにより、洋式でないとトイレに入れないという人も少なくないようだ。
そんな人にとっては、車内トイレを使うのは難しいかもしれない。近鉄名古屋線の急行には一応ほとんどが御手洗ありとなっているが、和式しかない電車もあるというのがデメリットと感じるところではある。