近鉄名古屋線の急行、座席はほとんど転換クロスシートなのか!?

近鉄名古屋線の急行は基本的に6両編成で運転されている。座席のタイプも転換クロスシートとなっている車両が多い。進行方向に向いて座る形式で、特急と同じような感じだ。

6両編成では、4両編成の列車と2両編成の列車が連結される形となっていることが多い。伊勢方の4両分は転換クロスシートとなっている。名古屋側の2両はロングシートとなっている。

近鉄名古屋線の急行

しかし、一部の列車では全車ロングシートの車両が使われている。具体的には、1212系で運転される場合だ。

この時も4+2両編成で急行運転が行われるものの、4両分の方もロングシートとなっている。そのため、進行方向に向いて座る座席が付いていない。

また、いつも使われている車両がなくて代わりに別の電車が使われる場合も、転換クロスシートではなくロングシートの電車が使われることがある。

長距離を走る急行とはいえ、絶対に100%転換クロスシートとなっているわけではない。


急行の転換クロスシートが大人気

近鉄名古屋線の急行は、近鉄名古屋駅から五十鈴川駅まで走る。1時間当たり3本運転されているうちの1本がこれに当たる。

五十鈴川駅は三重県最大の観光地である伊勢志摩地方の玄関口ともいえる駅だが、名古屋からは1時間45本ほどかかる。距離も109kmということで、特急以外の種別では長い道のりだろう。

伊勢志摩方面へ向かう近鉄特急

名古屋から伊勢志摩方面へ向かう場合、近鉄名古屋線を使う場合とJRを使う場合の2つの手段がある。

近鉄でもさらに特急を使う人と急行を使う人がいる。特急は指定席特急券が必要で、その分追加的な料金がかかる。総額は急行の場合の2倍ほどとなる。

交通費を節約したい人は急行を好む。そんな事情から、転換クロスシートの急行は観光客にとっては都合がいい座席なのだ。

途中駅では座れない

転換クロスシートだと、日中でも満席となっていることが多い。平日の昼間であれば、比較的空いているものの、土日祝の休日となれば行楽客で満席になる。

伊勢方面の場合、始発駅の近鉄名古屋駅にてすでに満席となっている。ロングシートよりもまずは転換クロスシートの車両が埋まる傾向が見られる。

途中駅からだと座れないことが多い。しかも、ロングシート車よりも転換クロスシートの方は回転が悪い。途中の停車駅に止まっても降りていく人が少ない。

五十鈴川駅や一部の急行の終着駅である松坂駅まで乗り続けるという例も多い。したがって、もしロングシートではなく転換クロスシートにこだわるのであれば、始発駅でも列に並ぶことが求められる。

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