Twitterで表示する名前は本名か、それともニックネームか。自分の実名を使う人と匿名性を維持したいということであだ名などを使う人がいるが、どちらが好ましいのか。
割合としては、Twitterで自分の本名を使う人が25%程度、ニックネームにする人が75%となっている。比率にすると1:3ということになる。
Twitterでの本名vsニックネーム
総務省が発表している「SNSの利用率及び実名利用率」の統計データによると、全体の23.5%が実名を用いた名前を使っている。76.5%の人はニックネームにしている。
他のSNSと比べるとTwitterの実名利用率はかなり低い。表を見ると、LINEやFacebookだと自分の氏名を使う人が多数派となっている。
Instagramは低いが、それでもTwitterと比べるとやや高い。こうした傾向から、Twitterは匿名性を維持したいと考えている人が多いことがわかる。
だれでも見られるから
Twitterでニックネームにする人が多い理由は、SNSの中で誰もが見ることができる仕組みとなっているからだと思われる。
本名が多いLINE・Facebook
LINEは友達登録している人しかトークのやり取りがない。さらに、トークの内容は選んだ相手としかできない。
Twitterやブログなどとは違い、どちらかというとメールのような特徴になっている。無料通話機能は電話の代わりともいえるだろう。
Facebookもまた非公開にしている人が多いこともあって、見ることができるのは友達登録している人のみとなる。
知らない人が自分の投稿を見るという可能性は低く、自分の知り合いの中だけでの情報発信ツールとなっている。この点ではLINEと大差ない。
Twitterは短文ブログの性質を持つ
一方のTwitterは短文型のブログのような性質を持っている。ツイートを公開にしている人は、だれでもそのツイートを見ることができる。
自分が知らない人までもが訪問してくるため、名前という個人情報が出てしまう。こそこそと隠れて発信したい人は皆ニックネームにする。
メールや電話代わりというよりもブログのような特徴を持つTwitterということで、本名を使いたくないためニックネームの割合が大きいと判断できる。
Twitterは学生の割合が大きい
Twitterの利用者層というと若い年層が圧倒的に多い。年齢が上がるとともに利用率が下がる。
LINEやFacebookはスマホを持つ世代の間ではあまり差がない。40歳以上の年代でも利用率は30代未満とそれほど大きな差がない。
TwitterやInstagramは完全に若い人ほど利用率が高く、40歳以上の年代では5%以下と低い水準に留まる。
学生の場合はSNSでは本名を使わずにニックネームにする人が好まれている。自分の親や学校の先生に知られてほしくないからという事情がある。
匿名性を維持したいと考えている人々が使うSNSがTwitterということもあり、これも実名を避ける人の割合が大きい要因といえる。