JR東日本の在来線の一部では普通列車でもグリーン車が連結されている。着席サービスということで追加料金がかかるが、デッキに立ち乗りする場合はどうなるのか。
結論から言うと、グリーン車のデッキであってもグリーン券の購入が求められる。車掌(グリーンアテンダント)が近くを通ると切符拝見に来る。
4、5号車は立ち入るだけでNGというのが現状となっている。
グリーン車は「グリーン券あり」の人しか乗れない
グリーン車はデッキやトイレを含めてグリーン券を購入した人のための空間となっている。
つまり、4、5号車は全体的に普通の乗客は立ち入れない場所となっている。
グリーン券なしの乗客でも立ち入れるのは、車両を乗り移る場合に限られる。
つまり、車掌に用事がある時や緊急を要する時などで例外的にやむを得ない場合の通過のみくらいならギリギリOKくらいだろうか。
特に理由がない場合だと、通過を含めた一時的な立ち入りさえ公式では認められていない。
参照:グリーン車の「通り抜け」はOK/NG!? 一時的な立ち入りの是非
デッキは満員のために座れない人がやむを得ず立っている場合もあるが、満席だとグリーン券の払い戻しができるため、多くの人は返金手続きを行う。
したがって、本当にデッキにいる人は電話をしているなど、客室を一時的に離れているような場合に限られる。
残念ながら、乗車券や定期券のみで電車に乗っている人は普通車にしか乗ることができない。
しかも車内購入だと駅購入の場合よりも割高となっている。料金体系に穴があることでも広く知られている。
こちらも:【JR東日本】グリーン券の車内購入、Suicaでも割高な料金になるのか!?
グリーン車はデッキでも揺れが少ない
普通車とグリーン車の車両上の設備も全く異なる。グリーン車となっている4号車と5号車はヨーダンパという走行時の蛇行を抑制するための機器が設置されている。
ヨーダンパが付いていると乗り心地はかなり良くなる。これが付いていない車両と比べると揺れが少ない。立っていても疲労度が違ってくる。
一方で、普通車の場合はヨーダンパが付いていないのが基本となっている。
例外として、最高速度130km/h運転を実施する常磐線だけはグリーン車・普通車ともにヨーダンパが設置されているが、それ以外の路線はヨーダンパなしになっている。
東海道線・宇都宮線・高崎線・総武線・横須賀線は残念ながら普通車はヨーダンパ設置なしである。
電車がスピードを出すと横揺れが激しくなり、立っている乗客にとっては疲れる原因となる。グリーン車のデッキの方が疲れない。
参照:在来線普通列車のグリーン車にお金をかけてまで乗るメリットとは!?
グリーン車が設置されている路線とは?
ところで、在来線の普通車でグリーン車が連結されている路線は以下となっている。
- 東海道線
- 宇都宮線
- 高崎線
- 上野東京ライン
- 湘南新宿ライン
- 常磐線
- 総武線快速
- 横須賀線