日本国内のYouTuberではチャンネル登録者数首位の「はじめしゃちょー」の年収は2億円と推定。主要な収入源である広告収入に加えて、テレビやCM、ネット配信動画への出演料を合わせると2億円近くにはなる見通し。
ここから各種経費を差し引いても、約1億5,000万円は手元に残る金額。
法人設立によって個人所得は1,000万円にも満たない可能性が高いものの、実質的な年収は億単位になるのは確実。
過去3年間の年収の一覧
年月 | 推定年収 |
---|---|
2020年 | 1億7,400万円 |
2019年 | 2億0,000万円 |
2018年 | 2億2,500万円 |
はじめしゃちょーの収入には以下のものが含まれる。
- YouTubeの動画配信による広告収入
- 企業の商品・サービス紹介による収入
- テレビ番組出演料
- CM・広告出演料
YouTuberであるため、主力の収入源は動画配信による広告収入であるが、それ以外の活動を行っていることから、1年間で得られる収入の合計はさらに拡大。
なお、はじめしゃちょーは「UUUM」に在籍する。総収入に対して手数料が取られるものの、それを差し引いた金額を見ても、上記の金額にはなるだろう。
広告収入の目安
年月 | 推定年収 |
---|---|
2020年 | 1億2,400万円 |
2019年 | 1億5,000万円 |
2018年 | 1億7,500万円 |
はじめしゃちょーの各年度ごとの年収の目安は上記の通り。(1pv当たり0.15円と計算)
2020年は1億2,400万円と推定(チャンネル登録者数は約900万人)。再生回数は毎月約400万pvほどで推移し、近年は一貫して上昇傾向である。
チャンネル登録者数は緩やかな上昇傾向ではあるものの、頭打ち気味ではある。今後も1~億円の範囲で推移するものと推定。
なお、UUUMの有価証券報告書からは、「1PV≒0.27円」と推測できる。とはいえ、UUUMの取り分が20%になる。クリエイターの手元に入るのは80%。
さらに、2018~2019年度は広告単価が特に高かった時期であり、2020年以降は下落したため、計算式では1pv=0.15円とした。
《参考:【レベル別】YouTubeの再生回数と収入の目安とは!? ランクごとに》
年収そのものは2億円突破か
はじめしゃちょーの年収は2億円を突破するものと考えられる。
YouTubeでの広告収入のみならず、企業案件やテレビ番組・CM出演などの芸能人と同じような活動も行っているため、これによる収入もある。
概算ではあるが、これらの活動だけで年間5,000万円の収入があるものと推定。
合計すると年収は2億円には届くだろう。企業案件やテレビ出演の回数によってギャラは変わってくるものの、少ない金額ではないのは確実。
上記の年収はあくまでも総収入であり、実際にはYouTube活動を行っていく上であらゆる出費がある。
これらは所得とはカウントされない。自由に使えるお金となるのが590万円である。
経費も3,500万円はかかる
はじめしゃちょーの代表的な経費は以下だろう。
- UUUMの取り分:総収入の2割(2,400万円)
- 動画撮影・編集:300万円(PC、電気代、撮影機材含む)
- 商品購入代:500万円
- 交通費:300万円
- 視聴者プレゼント:100万円
合計すると約3,400万円程度の必要経費がかかっているものと考えられる。
はじめしゃちょーは動画編集こそは自分自身または「はじめしゃちょーの畑」のメンバーが行っているため、外部業者に撮影および編集を委託しているわけではない。
その一方、カメラ本体や照明機材などの費用はかかる。動画編集ソフトやパソコン本体の費用もかかる。
さらに、交通費や商品購入代、視聴者へのプレゼントの経費がかかる。
UUUMの取り分
そして、最もウエイトが大きいのがUUUMの取り分。
YouTubeだけでも、広告収入の総収入の2割が引き取られる。1億2,000万円の広告収入があるなら、2,400万円がUUUMの取り分になる。
さらに、テレビ番組やCMへの出演、企業とのタイアップ案件はすべてUUUMを通した案件になる。
ここではさらにUUUMの取り分は上がり、3分の1ほどくらいになるのではないかと考える。
収入源
はじめしゃちょー単体での収入源はメインは動画再生による広告収入。すなわち、Google Adsenseからの収益を指す。
前述の通り、他にもテレビ番組やCMへの出演、企業とのタイアップがある。
広告収入
Googleからの広告収入は1pv当たり0.15円になると予想。
はじめしゃちょーの動画は、近年は再生時間が10分以上のものが多い。動画の途中にも広告を挿入できることから、10分未満の動画よりも格段に収益が上昇。
一般的なYouTubeでは0.07~0.2円と言われているものの、はじめしゃちょーは比較的高い方に分類される。
なお、YouTubeでの広告配信による収入は取り扱うジャンルによって大きく異なる。動画の内容が高収益なビジネスに関連するものであると高い一方、ビジネスに直結しない内容だと低い。
はじめしゃちょーは扱うのは特定のジャンルに絞った内容ではないため、やや低い水準になると考えられる。「やってみた」系の動画では特に低めになりやすい。
企業とのタイアップについて
近年はYouTuberが企業とのタイアップを行う事例が増えている。企業の商品やサービスを紹介する内容の動画を投稿することで、その謝礼として依頼主から報酬を獲得する仕組み。「アフィリエイト」とも呼ばれる。
はじめしゃちょーの場合は、このような企業とのコラボ企画がかなり多いYouTuber。動画配信の広告収入よりも企業からの謝礼金の方が多い動画も多数あると推測。
日本国内で特に有名なYouTuberということで、企業側から直接指名されることがほとんど。当然ながら、他のYouTuberに比べても企業案件から得られる報酬額が多い。
今後の年収の予想
はじめしゃちょーのチャンネル登録者数の増加率は2016年頃までの成長期と比較すると鈍化している。それと同時に動画再生回数の減少気味。
今後は右肩下がりになる可能性が高く、再び成長期が来る可能性は低い。
総合型ジャンルは不調
動画のジャンルはドッキリ、実験、大食い、商品紹介が多いが、いずれのジャンルもそれぞれに特化した人気YouTuberが増えている。
UUUM所属のクリエイターはもちろんのこと、無所属のYouTuberでも各ジャンルに特化した者が近年は人気上昇。
例えば、ドッキリは2013~2015年頃まではやっているYouTuberがかなり少なく、はじめしゃちょーは一役買う存在だった。当時はかなり破天荒な動画で、特に若年層の視聴者が注目するような動画を次々をアップ、
しかし、2016年頃からはドッキリを行うYouTuberが相次いで登場。チャンネル登録者こそははじめしゃちょーよりも低いが、チャンネル登録者の増加率でははじめしゃちょー以上が複数いる。
実験、大食い、商品紹介も同様。実験系であれば、化学実験に特化したYouTuber、商品紹介もレビュー系YouTuberが次々と参画。
いずれも率直な理由は、YouTubeというプラットフォームにて競争が激化したことではないか。