
JR湘南新宿ラインの池袋~赤羽では田端駅付近を経由するためかなり遠回りしている。なぜ埼京線のように一直線に近い線路を通らずにぐるっと回っていくのか。これに理由はあるのか。
湘南新宿ラインより埼京線の方が所要時間が早い問題
所要時間は、板橋駅と十条駅に停車する埼京線の方が途中駅なしの湘南新宿ラインよりも1,2分短い。
前者はほぼ直線で結ばれているため、2駅止まった場合でも先に到着する。
湘南新宿ラインは遠回りして、しかも徐行区間があるために所要時間が長くなっている。
埼玉から神奈川まで乗り換えなしで移動できる電車として使う人はかなり多いが、池袋~赤羽ではやや無駄な動きをしているといえる。
いずれも朝ラッシュとなれば混雑するものの、湘南新宿ラインが停車駅が少ないという理由で所要時間が短いわけではない。
※池袋~大崎間は湘南新宿ライン/埼京線のいずれも所要時間は同じ。
こんな理由で遠回りする!

- 貨物線を走るため
- 埼京線の線路は使えない
湘南新宿ラインの大宮~横浜では貨物線を走行している。
池袋~赤羽の区間についても東北貨物線の線路を使っているが、この貨物列車用の線路が田端駅を経由していることから、湘南新宿ラインの電車もぐるっと迂回している。
埼京線の線路を使えばいいのではと考えるところだが、途中に2駅ある埼京線を利用してしまうと、これらを通過するわけにはいかなくなる。
さらに、赤羽駅付近で東北貨物線へ移動できるポイントも存在しない。
もし仮に埼京線の線路を借りることとなると、赤羽以北も同じところを走るということになってしまう。
こうした理由から、湘南新宿ラインの電車は貨物線を走りながら田端駅付近を経由して運行されているのである。
なお、湘南新宿ラインが大崎~戸塚にて横須賀線の線路を走る理由もこれと同じである。貨物線を走るために武蔵小杉経由の品鶴線を走行している。
東海道線・高崎線直通の快速系統も横須賀線を走るのは、要因は池袋から赤羽駅にかけての例と一緒。
おすすめ記事
- 湘南新宿ラインで遅延が多い原因を調査! 主要な理由は5つ
- 本数が少ない理由とは?湘南新宿ラインの真実!
- 埼京線で遅延が多い原因を考察! 主要な理由は4つ
- なぜ東京は「満員電車」なのか!? 異常なほどの原因を考察
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
》筆者に関する詳細はこちら