iPhoneだけスマートフォンの数ある機種の中でも値段が高いことで有名だろう。最上位グレードとなると一括で10万円以上もする。
なぜこんなに価格が高いのか。世界的に見ても日本国内のiPhoneの普及率が高い中で、このような疑問を感じたことがある人が多いのではないか。
日本国内を見ると、若い年層ほどandroidよりも圧倒的にiPhoneの方が多い。男女別では、女性の方がiPhoneを好む傾向が見られる。
女性の80%はiPhone! Androidの割合はたったの2割!?
スマートフォンのOSには主要なものを上げると2種類ある。iPhoneに搭載されているiOS、もう1つはandroidである。
iOSはアップル社が発売している。パソコンでいうとMacと同じである。対するandroidはGoogleが開発したOSであり、機種本体はさまざまなメーカーが出している。
iPhoneは手作業の組立ライン
スマートフォンなどの機械製品の組立ラインといえば、機械化された自動の装置上で組み立てられることがほとんどである。
androidのOSを採用している各メーカーでは工場のラインで大量生産することで安く製造している。
また、機器に使われている部品の素材も汎用のものが使われている。パソコンなどのその他の家電製品と同じパーツが使われることも珍しくない。
iPhoneの場合は組立は手作業がメインとなっている。使われている部品もアップルが独自に取り入れているものが多く、どのメーカーでも使われているような汎用のものはレアとなっているようだ。
独自な生産方法をとっていることから、製造にかかる費用もその分高くなっている。コストダウンを図るのは難しい。
Android機種よりもiPhoneの値段が高い理由の1つがここにある。
スマホ機種本体もアップルが独占
一方で、市場間での体制もiPhoneの値段が高い理由の1つとなっているのも否定できない。マーケットが独占体制となっていて、他の会社との競争が働いていない。
Androidの場合、OS自体はGoogleが開発しているものの、スマホの機種本体は数あるメーカーが製作している。操作ボタンやスマホのデザインは各社によってことなる。
カメラやWi-Fiの機能や規格も製造しているメーカーや価格帯によって違いが見られる。アップル社が独占するiPhoneとは対照的だ。
Androidでは、スマートフォン本体を作るメーカー間同士で競争がある。市場競争があるということで、コスト削減にも力が入りやすい。その結果、販売価格もiPhoneより安くなっている。
廉価版のandroidスマートフォンも広く流通している。ハイエンドモデルがあるが、機能よりも値段の安さを第一に考えた機種もあるのがandroidならではの特徴だろう。
iPhoneは1社独占の体制になっているために値段が下がらない1つの理由となっているというわけである。