【西武新宿線】快速急行が復活する可能性あり? なぜ廃止された!?

西武新宿線の列車種別

西武新宿線ではかつて「快速急行」という種別の速達列車が走っていたが、現在は廃止されて追加料金なしで乗れる一番速いのは「急行」となっている。今後再び復活する可能性はあるのだろうか。


廃止までの経緯

西武新宿線の快速急行が廃止されたのは2012年6月29日のダイヤ改正の時である。初めて登場したのは1980年であるため、約22年間にわたって走っていたということになる。

これによって、新宿線において特急券などの追加料金なしで乗れる一番速い電車は「急行」になった。

しかし、通過駅のある区間は高田馬場~田無に限られる。田無駅から本川越駅まではすべての駅に止まるため、ほとんどの区間では各駅停車となる。

途中駅の利用者にとっては乗れる電車が増えたが、遠距離ユーザーにとっては速達性が下がってしまったため、不便になったのは事実だろう。

どうして、快速急行は消えてしまったのか。利用状況や沿線の開発経緯から検証していこう。

廃止時の停車駅

駅名 各停 準急 急行 通勤急行 快速急行 特急小江戸号
西武新宿駅 ● ● ● ● ● ●
高田馬場駅 ● ● ● ● ● ●
下落合駅 ● | | ↑ | |
中井駅 ● | | ↑ | |
新井薬師前駅 ● | | ↑ | |
沼袋駅 ● | | ↑ | |
野方駅 ● | | ↑ | |
都立家政駅 ● | | ↑ | |
鷺ノ宮駅 ● ● ● ● | |
下井草駅 ● | | ↑ | |
井荻駅 ● | | ↑ | |
上井草駅 ● | | ↑ | |
上石神井駅 ● ● ● ● | |
武蔵関駅 ● ● | ↑ | |
東伏見駅 ● ● | ↑ | |
西武柳沢駅 ● ● | ↑ | |
田無駅 ● ● ● ● ● |
花小金井駅 ● ● ● ↑ | |
小平駅 ● ● ● ↑ | |
久米川駅 ● ● ● ↑ | |
東村山駅 ● ● ● ● ● ●
所沢駅 ● ● ● ● ● ●
航空公園駅 ● ● ● ↑ | |
新所沢駅 ● ● ● ● ● |
南入曽信号場 | | | ↑ ● |
入曽駅 ● ● ● ↑ ● |
狭山市駅 ● ● ● ● ● ●
新狭山駅 ● ● ● ↑ ● |
南大塚駅 ● ● ● ↑ ● |
脇田信号場 | | | ↑ ● |
本川越駅 ● ● ● ● ● ●

西武新宿線の快速急行の停車駅の特徴は以下。

  • 高田馬場~田無間がノンストップ
  • 田無~新所沢間も通過駅あり

このように所要時間が短い要素が整っていたため、廃止には特に遠距離利用者の反対が多かった。

快速急行は実は不便だった!?

西武新宿線の快速急行

都心から所沢以北へ行く人にとって快速急行は速い電車であったため、確かに便利でありがたい存在であった。

急行よりも所要時間が短く、電車の中で退屈な時間を過ごす必要がなかったため、評判の良い優等列車だった。

しかし、実際にはあまり利用者数が多くはなかった。今も混雑するのは朝夕の通勤ラッシュにほぼ限定。

>>西武新宿線の朝ラッシュの混雑、上り・下りの乗車率はいくつに!?

日中の時間帯しか走っていなかったため、車内は空席が多くて混雑するのは高田馬場と田無の間くらいであった。

その上、通過駅を利用する人にとっては乗れる電車が少なくなるということで「とても不便だ!」という声が多かった。便利という声よりも多かったといっても過言ではないだろう。

そもそも主要駅が存在しない!

西武新宿線

西武新宿線の場合、田無駅より埼玉県側の各駅は乗降者数がどこも似たり寄ったりの状況になっている。

東村山駅と所沢駅は利用者数が多いものの、それ以外の駅は沿線に住む住民か勤務先や学校があるということで利用されるようなところになっている。

もともと西武新宿線の沿線の大部分は田んぼや畑が広がっていたこともあって、駅周辺が開発されたときにはすでに主要駅となる存在が出るような状況ではなかった。

停車駅と通過駅を分けるための判断材料に欠けているのは間違いない。

ある駅では停車させてもう一方の駅を通過に設定すると、通過となる駅を使っている人からは「どうして通過にするのだ?」という苦情が殺到することとなる。

利用状況に差がない以上は特に埼玉県内のすべての駅を平等に扱う必要がある。快速急行を走らせて通過駅を多く設定するのは難しい状況となっている。


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