【JR横浜線】なぜグリーン車はない!? 導入予定もないのか?

JR横浜線ではすべての車両が205系からE233系に切り替わった。しかし、グリーン車は連結されていない。なぜ、東海道線などと同じように特別車が導入されなかったのか。そんな問いを持ったことはないか。

同じE233系でも、グリーン車が付いている路線とまったく付いていない路線がある。東海道線、高崎線、宇都宮線(上野東京ライン・湘南新宿ライン)では投入されている。

グリーン車

京葉線、南武線、埼京線ではまったく導入されていない。中央線快速では、現時点ではないが、将来的には追加で連結される予定となっている。

グリーン車が連結されている路線とそうではない路線では、どんな違いがあるのか。そして、横浜線では需要がまったくないのか。


長距離利用者が少ないから

横浜線

横浜線を利用する人のほとんどは近距離利用者である。長距離を移動する人は少数派となっている。路線自体も営業キロ数が42.6kmと、JR線としては短い方に入る。

一方、グリーン車が付いている路線を見ると、100km以上も走る列車が走る路線となっている。東海道線は東京~熱海まで走る。一部は沼津駅まで乗り入れるほどだ。

今後導入が予定されている中央線快速でも、東京~高尾間なら53.1kmということで、横浜線と大差ない距離であるものの、一部は山梨県内の大月駅まで乗り入れている。

長距離輸送は特急が役割を果たしているものの、普通列車を使う人もいるのは間違いない。近距離利用者は一部の割合に限られる。そのため、グリーン車の需要は大きいようだ。

横浜線はそうではない。都心部から放射状に行く小田急線や東急東横線、あるいは東海道新幹線から乗り継いで沿線の自宅を行き来する人が多い。グリーン車の需要が薄い。

8両編成分しかスペースがない

さらに、横浜線ではすべての列車が8両編成で運転されている。グリーン車の連結が行われている路線は10両編成以上となっている。

8両編成のところの一部をグリーン車に切り替えるとなると、普通車に乗れる乗客の数は少なくなってしまう。朝ラッシュの混雑はさらに激化することは必須だ。

横浜線で輸送力に余裕があるのであれば、これを実施するメリットはあるかもしれない。しかし、現実はそうではない。都心直結の路線並みに混雑する。

8両編成のところに追加でグリーン車を連結して、10両編成にすればいいのではないかという意見もあるが、これも非現実的だろう。

横浜線の駅のホームは8両編成分しかない。車両の連結数を増やす際には大規模な工事が必要となる。そのスペースがない駅も一部にはあるため、決定には相当な労力が必要になるのは見えている。

おすすめ記事