都営浅草線は車内Wi-Fiが使えない車両の方が多い!? 5500形のみ利用可

都営浅草線においては2020年までに東京都交通局所属のすべての車両に無料Wi-Fiが使えるようになる見通しとなっている。しかし、半分以上の車両では未対応で使えないといわれている。

都営地下鉄ではすべての編成に誰でも無料で使える公衆Wi-Fiを導入すると公式に発表している。電車の中でもスマートフォンたタブレットのデータ通信を行わずに無線LANサービスを使うことができる。

無線LAN「Wi-Fi」が使えれば、1か月の上限があるデータ通信容量を節約できる。YouTubeなどの通信量が多い動画を見ても全く問題ない。

都営地下鉄のWi-Fi

しかし、都営浅草線の場合は残念ながら「すべての編成」といっても都営地下鉄を運行する東京都交通局が所有していない車両が走っている。これに騙されてはいけない。


京急・京成所属の車両はWi-Fi未対応

都営浅草線では京急本線と京成押上線と相互直通運転を行っている。さらには、京成高砂駅から先の北総鉄道線の電車も乗り入れている。こちらは他社の私鉄であり、東京都交通局の管轄外となっている。

都営浅草線の線路や設備を管理しているのは東京都交通局であるものである。都営5500形や5300形も都営地下鉄所属の車両だ。それと同時に、京急電鉄と京成電鉄、北総鉄道が所有する車両も運転されている。

これらの直通運転先の私鉄が所有する車両は残念ながら都営地下鉄が推し進めている無料Wi-Fiは未対応となる。京急や京成では今のところ公衆Wi-Fiを列車内にも導入する計画は出していない。

都営5500形

出典:東京都交通局HP

乗客が無料で利用できる公衆Wi-Fiが使えるのは新型車両である都営5500形のみとなる見通しとなっている。本当に都営浅草線においてWi-Fiが使えるかどうかは、駅ホームに電車が到着するまでは分からないということだ。

これは、同じく他社と相互直通運転を実施している都営三田線と都営新宿線と同じである。前者は東急目黒線、後者は京王線と乗り入れを行っている。

都営地下鉄に所属する列車の中ではWi-Fiが使えるのは間違いない。東京オリンピックが開催される2020年を目途に利用可能となる予定だ。ただし、他社所有の列車内は例外という意味だ。

5300形もWi-Fi未対応

ところで、同じ東京都交通局所属の従来の車両である5300形においても無料Wi-Fiの設備は導入されない。あくまでも新型車両である5500形のみに設置される予定となっている。

旧式の車両ではこれまで通り、もしインターネットに接続するのであればモバイルデータ通信から行うしかない。直通先の京急や京成、北総鉄道の車両と同じ状態であるのは確かだ。

都営5300形

ただし、そもそも5300形は現役引退するということになっている。新しい5500形は2018年度から順次投入されるが、それによって置き換えの対象となる5300形は運行から外れる。

よって、Wi-Fiが利用できない都営5300形はすべての編成でWi-Fiが使えるようになる2020年には引退済みとなる。これで、都営浅草線を走る自局車両ではすべてで使えるようになる。

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