東急田園都市線の急行の本数が少ないと感じている人はかなり多い。乗客が非常に多くて常に混雑しているにも関わらず、ほとんどの時間帯で1時間当たり4本しか運転されていない。増発されない理由とは何か。
乗客が一番殺到する平日の朝ラッシュの時間帯においては全国一を争うほどの大混雑となる東急田園都市線であるが、最速列車である「急行」はすべて「準急」に充てられている。
通勤通学のピークとなる午前7時台と8時台は準急だけで4,5分間隔で走っている。各駅停車と準急が交互に運転されるダイヤとなっていて、二子玉川から渋谷にかけての地下区間は各停となるものの遠距離利用者に配慮したものとなっている。
1時間にたった4本は少なすぎる

日中の空いているとされる時間帯であっても田園都市線では最低でも1時間当たり14本の電車が走っている。長津田駅から渋谷側では急行4本・準急2本・各停8本必ず走っている。
最も混雑するのは最速の優等列車である急行である。停車駅が一番少なくて所要時間が早いということで、やや長い距離を移動する人が殺到する。そんなこともあって、常に満席で座れない状況となっている。
しかし、急行は平日の日中は15分間隔でしか走っていない。正直に言って、需要に見合った供給量とは言い難い。もっと急行の本数を増発してほしいという声はかなり多いのは間違いない。
もうこれ以上電車を増やせない飽和状態?
東急田園都市線の輸送力は沿線の人口から考えて大幅に不足ているのが現状である。複々線が完成している区間もほとんどない。
二子玉川から溝の口にかけては整備されているとはいえ、内側線は大井町線が使用している。田園都市線の電車は外側線だけしか使えない。各駅停車も優等列車も外側線のみで運転されているのが現状となっている。

増発できない理由は、線路容量が常に限界に近い状態になっている点が挙げられる。複線の中ではこれ以上電車を多く走らせられる余裕がないのが実情だ。
その上、待避線が設置されている駅もあまりない。前を走る各停を優等列車が追い越せる場所は限られている。急行が各停を追い抜けるところがないと、結局はノロノロ運転となって所要時間の短縮化ができなくなる。
各駅停車を減らして急行を増発させるべきだという意見も存在する。しかし、これだと急行や準急が停車しない駅を乗り降りする乗客にとってはかなり都合が悪くなる。
急行のような通過駅が多い優等列車はあくまでも追加的なサービスとしての位置づけであることから、どうしてもすべての駅に止まる各停の運行を優先しなければならない。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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