JR福知山線(宝塚線)の丹波路快速においては、すべての車両にトイレが付いている。近郊型の電車である223系・225系のどちらかで運転されるが、いずれにもお手洗いの設備が設置されている仕様。
JRの場合、長距離を走る電車では通勤型の列車であってもトイレが付いている。転換クロスシートになっているものには必ずどこかにある。
福知山線では、普通電車と単なる「快速」では、207系または321系が使われている。207系と321系は近距離用の車両のため、トイレは設置されていない。
あくまでも、大阪駅から篠山口駅や福知山駅まで走る「丹波路快速」に使用される223系と225系にだけトイレがある。
トイレの位置はどこ?
- 4両編成・6両編成=1号車
- 8両編成=1号車+5号車
丹波路快速は、各列車によって編成数が異なる。4両・6両・8両のいずれかで運転される。
4両編成と6両編成の列車については、固定編成となっている。トイレはどちらも大阪駅寄りの1号車にある。
8両編成の列車については、4両編成の列車を2つ連結して運転されるため、1号車に加えて5号車にもトイレが付いている。
ただし、4号車と5号車は互いに行き来できない。車両間を移動するには、どこかの駅に停車している間に移るしかない。
洋式、それとも和式?
トイレの便器は、洋式タイプと和式タイプがある。車両が製造されたのが最近の場合は、洋式便器になっている。また、バリアフリーの観点から車椅子の乗客にも対応している。
223系は、製造された時期が2000年代初頭のものが多い。このころに製造された車両の多くは、和式トイレになっている。2000年代後半に作られた後期車なら、洋式トイレになっている。
225系に関しては、初登場したのが2010年ということで、どの編成も新しい。トイレはすべて例外なく洋式となっている。
この点では、JR京都線・神戸線(東海道・山陽本線)で運転される新快速と快速、関空・紀州路快速と同じだ。
割り当てられるすべての車両にトイレが付いているものの、一部は敬遠されやすい和式トイレとなっている。