宅配便の時間指定で配達希望時間帯の欄に丸印が記入されていても不在の場合が少なくない。配達先が留守で再配達になることが結構ある。
このようなケースの割合は30%になることもある。全体でも1~2割には軽く達する。時間指定があっても受取が出来ない人がそれだけ多いということを示す。
午前中指定×不在が多い
宅配便の配達時間指定では、午前中を希望する人が多い。これは法人宛でも個人宅宛でも同じである。
しかし、個人宅宛では午前中の配達を希望していても、届け先が不在で結局再配達となってしまうことが少なくない。
昼近くになると午前中に荷物が届くのが予定されていてもちょっと出かけてしまうことが多いようだ。買い物や周辺への散歩が見られる。
時間帯 | 不在率の目安 |
8-12時 | ★★★★ |
12-14時 | ★★★★★ |
14-16時 | ★★★★ |
16-18時 | ★★★ |
18-21時 | ★ |
平日、土日のどちらとも午前中は生活のための用事を済ませたいと考える人が多い。食料品や日用品の買い物はその中でも代表的である。
これらの行動は絶対に済ませる必要がある一方でそれほど時間がかからない。「ちょっと留守にするだけだから大丈夫だろう」と考えて不在にした間に宅配業者が自宅に配達しに来る。
特に午前10時以降は外出する人は大幅に上がる。時間指定なしだと過半数が不在となることもあるようだ。
こうした例が時間指定ありの不在率が上がる原因となっている。
夕方は在宅率高め
一方の夕方の16時以降の時間帯の場合、同じ宅配便でも時間指定の有無を問わず在宅率が高い。
夕方以降は自宅にいる人が多いためである。18時以降になるとさらに在宅率が上がる。この時間帯になると、時間指定がされている場合では不在の可能性は低い。
ただし、再配達の依頼でこの時間帯を希望する人も多い。宅配業者としては、夕方から夜にかけてで配達するのはなるべく避けたい時でもある。
これは平日でも土日でも変わらない。ただし、午前中の時間指定をしているにも関わらず不在であるケースは平日の方が多いようだ。
時間指定ありでも不在はOKなのか?
運送の契約上、時間指定をしていても届け先が不在であった場合は再配達に回される。したがって、契約上に問題はなく、何かのペナルティーがあるわけでは決してない。
しかし、心遣いの面ではまったく好ましくない。時間指定がされている時間帯は荷物が届くまでは自宅にいるのが好ましい。
「時間指定=確実に自宅にいる」という意思表示のようなものでもある。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便などの宅配会社もその時間帯なら配達先にとって都合が良い時間帯と認識できる。
人間関係としては、やはりできるだけ配達員の気持ちを理解して、それに配慮することはかなり大切である。
なお、時間指定をしていても配送上の事情からその希望通りには配達できないこともある。時間指定の枠を超えても荷物が届かない場合、それ以上自宅にいるのは難しいかもしれない。
そんな場合はやむを得ず不在になってしまうかもしれない。そういった特殊な場合は再配達を使っても特にマイナスの問題はないだろう。