鉄道・バスの遅延で学校に遅刻しそうな場合の連絡の必要・不要な場合とはどんな時なのか、それぞれ解説。
実際のところは各学校によって異なる。高校は各校で独自にルールを決めているところが多い。何も言われていない場合は電話で担任の先生に連絡するのが好ましいが、例外もいくつかある。
大学は基本的に連絡は不要。教授または教務課に遅延証明書を提出すればよい場合がほとんど。
高校の場合
公共交通機関の遅延時の取り決めの有無 | 連絡の必要性 |
---|---|
連絡の必要がないと学校で事前に言われている場合 | 不要 |
学校へ連絡するように言われている場合 | 必要 |
何も言われていない場合 | 遅延対象が多くの生徒が利用する場合:不要 |
遅延対象が少数の生徒だけが利用する場合:連絡推奨 |
※部活は基本的に連絡必要あり。
※遅延証明書の発行条件は5分以上の遅れ発生時<鉄道の「遅延証明書」の発行条件は5分以上の遅れから>
高校でも公共交通機関の遅延による遅刻の電話は基本的にいらないことがほとんど。
生徒1人1人からの電話があると、先生・事務職員の電話対応のために労力を注ぐことになってしまうためだ。
緊急性や重要性が低いということで、登校後に担任の先生に一言声をかけるだけの場合が主流と考えてよい。
基本的には不要
ほとんどの高校では、交通機関の遅延による遅刻が見込まれる場合は、学校へ連絡は不要としている。
おそらく、多くの高校では入学直後にこのことについて説明されているはず。生徒手帳に文面に記載されている。
鉄道だと特にJR・私鉄・地下鉄のいずれも学校の先生や事務職員がインターネット上で列車の運行情報を確認できるためだ。
学校への連絡が100%必要なのは欠席する場合。遅刻は登校後に担任の先生に申し出るだけでOKが原則。
列車が5、10分の遅れがあったとしても、連絡をする必要性はない。
30分以上のような大規模な遅延または運転見合わせがあった場合も、運転再開後に学校へ行って登校後に担任の先生に申し出るだけでよい場合が基本。
ただし、何も言われていない場合や生徒手帳等にも特に記載がない場合は、その時の状況によっては電話で学校に一報を入れる必要性がある。
もちろん、公共交通機関の遅延によって遅刻したからといって、先生に怒られることもないのが基本。
連絡が必要な場合
電車・バスの遅延で遅刻しそうな場合に学校へ電話またはメール等で連絡する必要があるのは、事前に学校へ連絡するように言われている場合。
具体的な方法は各校で指定または推奨されているはず。
何も言われていない場合は電話が基本。メール等を指定されている場合は、これに準ずる。
また、列車遅延時の遅刻の連絡を不要としている学校でも、遅延が生じている路線を利用している生徒がほとんどいない場合には電話連絡して事情を事前に説明しておくのが好ましい。
部活は話が別
上記の内容は正規の授業が行われる平日に限った話。
土日祝に活動する部活では、顧問に連絡する必要があるケースが多い。特に運動部だと規則が厳しいこともあり、連絡するのが無難。
連絡の手段は各部活によって異なるが、電話・メール・LINE等のいずれかになる。
顧問ではなく、同じ部活の同級生・先輩・後輩に伝言してもらうというやり方もある。
大学は連絡不要
公共交通機関の遅延時の取り決めの有無 | 連絡の必要性 |
---|---|
一般教養など | 不要 |
研究室・ゼミ | 連絡推奨 |
大学に関しては、公共交通機関の遅延で教授や教務課に連絡する必要はない。
一般教養の授業など不特定多数の学生が受ける授業では、教務課に遅延証明書と欠席届を提出すれば正当な理由として受理されるのが基本。
授業開始時刻の遅刻であれば、授業後に担当の教授に遅延証明書とともに「○○線が遅れたため、本日遅刻しました。」と一言申し出れば認められるのが基本。
研究室・ゼミ
ただし、大学では一般教養などの不特定多数の学生が受講する授業と研究室・ゼミなどの少数での授業・活動では事情は少し異なる。
実際のマナーを考えると、少人数での授業ではやはり連絡をしておくのが無難。
研究室やゼミなら、「○○線が遅延のため、遅刻します」「○○線が運転見合わせで行けるかどうかわかりません」などのように事前に一言連絡しておくのが好ましい。
担当の教授または仲間の学生に伝言すればよい。
連絡方法は電話・メール・LINE等のいずれでもよいだろう。
連絡の方法
学校区分 | 連絡の方法 |
---|---|
高校 | 担任の先生に電話 |
大学 | メール、LINE(チャット又は通話) |
公共交通機関を利用する生徒・学生が多いのは高校と大学が中心だが、電車・バスの遅延時の連絡手段はやや異なる傾向。
大原則としては、確実に先生や教授に連絡が届く方法を選択すること。
大学教授であれば、メールを利用することが多い一方、個人の電話番号がわからないケースが多いこともあって、メールやLINEが中心になる。
学生同士でのやり取りも今ではLINEが基本のため、LINEのチャットや通話で遅延のことを伝えることになる。
一方の高校だと、メールを使った仕事が少ないこともあってあまり広くは使われていない。
一番好ましい連絡方法は電話になる。クラス担任に繋がらない場合は、副担任・学年主任・事務職員でも問題は特にない。
なお、生徒間の伝言による連絡については、高校ではあまり好ましくはないと考える。
30分前後の遅れまでなら重大性の高い出来事ではないため問題はないが、2,3時間あるいはそれ以上の遅れが見込まれる場合は重大性が高い。
事情を直接クラス担任に申し出るのが好ましい。