常磐線はトイレは付いている電車、付いていない電車がある!

JR常磐線においては、トイレが付いている電車と、それが付いていない電車が走っている。ふつうの列車であっても、車両によって有無が分かれている。それを見分ける方法はあるのか。

長距離を走る電車には、たとえ通勤型の普通車であってもトイレが付いている。これを近郊型車両という。常磐線であれば、E531系がこれにあたる。

E531系であれば、どの編成であってもどこかに必ずトイレが設置されている。今のところは、10両編成の場合は1・5・10号車に設置されている。長い15両編成では、さらに11号車にもトイレがある。

15両編成では、10号車と11号車は通り抜けができない。10両編成の基本編成に5両の付属編成を追加で連結されている形となっているためだ。

トイレ

一方で、E231系においてはトイレがまったく設置されていない。こちらも10両編成と15両編成の時があるが、いずれでもトイレなしの電車となっている。

E231系は、取手以南の区間しか走らない。常磐線快速として運転されるものの、特別快速として運転されることはない。また、取手駅から北側の茨城県内を走ることも一切ない。

土浦方面に行く電車はすべてE531系のみとなっている。したがって、茨城県内ではトイレがある車両ですべて運転されている。


トイレあり・なしはどう見分ける?

トイレが付いているE531系と付いていないE231系の違いは、グリーン車が付いているか付いていないかであるといえる。

E531系

E531系においては、4号車と5号車はグリーン車となっている。2階建てとなっていて、普通車になっている列車は1つもない。2階建ての車両が連結されているのを確認できれば、それはE531系である。

一方のE231系ではグリーン車が連結されていない。4・5号車も普通車となっている。グリーン車なしの列車はこのE231系で運転されていると判断できる。

また、行き先も下り電車であれば取手・我孫子・成田のいずれかとなっている。土浦・水戸・勝田などには絶対に行かない。取手駅から北は交流区間であり、直流専用のE231系は走れないためである。

E231系

さらに、電車のラインカラーでも見分けが付く。E531系は濃い青色の帯が入っている。一方のトイレが付いていないE231系は、水色と緑のラインカラーとなっている。E531系との色の重複はない。

濃い青の車両ならトイレあり、水色と緑の車両ならトイレなしと見分けることができる。

なお、常磐線各駅停車にはトイレはまったくない。各駅停車はすべて綾瀬駅から都心側では東京メトロ千代田線を走る。車両は、JR東日本に所属するものはE233系または209系、東京メトロ所属は16000系または6000系、小田急所属は4000系となっている。

JR所属以外の車両にもトイレは付いていない。常磐線というよりは地下鉄の車両が使われていると考えてよいだろう。

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