常磐緩行線の通勤ラッシュの混雑状況を時間帯・区間ごとに調査!

常磐緩行線の混み具合

常磐緩行線(各駅停車)の朝や夕方・夜の通勤ラッシュの混雑状況を時間帯および区間ごとに調査してみた。綾瀬~取手が対象区間で、原則としてすべての電車が東京メトロ千代田線と相互直通運転を実施している。

最混雑区間は亀有~綾瀬間となっている。上り列車の場合だと、快速線との接続駅を除いて最初に大量の乗客が降りていく駅は北千住駅。ここまではひたすら乗ってくる一方になる。

国土交通省が公表している鉄道の路線別の混雑率の調査では、常磐緩行線は154%(2017年)とされている。毎年150~160%で推移している。首都圏の中では「ふつう」だが、それでも混雑は決して緩やかではない。


時間帯ごとの混雑度

―(綾瀬駅にて調査)―
朝の時間帯 混雑レベル 夕方の時間帯 混雑レベル
6:00-6:30 2 15:00-16:00 2
6:30-7:00 3 16:00-17:00 2
7:00-7:30 4 17:00-18:00 4
7:30-8:00 5 18:00-18:30 5
8:00-8:30 5 18:30-19:00 5
8:30-9:00 4 19:00-20:00 4
9:00-9:30 4 20:00-21:00 3
9:30-10:00 3 21:00-22:00 3

常磐緩行線の時間帯ごとに混雑状況を調査したところ、このような結果になった。基本的に常磐快速線をはじめ他の路線と同じ傾向である。

通勤ラッシュのピークは以下の時間帯なのがわかる。

  • 朝=7:30~8:30
  • 夕方と夜=18:00~19:00

これらの前後の時間帯でも立ち客が多く発生するくらいの混み具合にはなるものの、満員電車というほどではない。

参照:常磐線快速の混雑率は最大164%!? その時間帯はいつ頃?

常磐緩行線は地下鉄千代田線の延長線上という性質から混雑のピークを迎える時間帯では、朝はやや早め、夕方と夜はやや遅めになっている。

朝ラッシュ

朝ラッシュの常磐線各駅停車

朝の千代田線の町屋駅 出典:www.youtube.com/watch?v=g2oyz4lCW9o

朝ラッシュの常磐緩行線の混雑のピークは8時前後。時間帯でいうなら7:30~8:30までの約1時間ほどである。

6時台はまだ空いている。早朝に当たる時間のため、上り列車でもまだまだ車内空間には余裕がある。

混雑そのものは7時台がスタート地点といえる。ピークこそは8時頃が主役だが、7時台でも前半から満員電車の要件は満たせる。

金町駅や亀有駅だと、ドア付近ではすでに窮屈感を感じる。スマホの操作は可能だが、新聞や雑誌を広げて読むのは難しいレベル。

8時頃になるにつれてどの列車も超満員電車になってくる。常磐線快速はすでに満員だが、各駅停車の緩行線も同じような感じになる。

<8時頃の常磐緩行線の混み具合の目安>

  • ドア付近で他の人と接する、スマホの操作は不可能
  • 車内奥ならスマホの操作は可能
  • 手荷物は車内奥でも他人に触れる可能性あり

9時過ぎになると、朝ラッシュはひと段落。まだ立ち客が多い状態だが、とりあえず朝の通勤ラッシュの時間帯は終了している。

10時過ぎになると日中の昼間の静けさがやってくる。立っている人よりも座っている人の方が多い状態になる。

<参考元:国土交通省の混雑率等の統計情報鉄道輸送の現状-乗車人員・混雑率(千葉県)>

帰宅ラッシュ

常磐線各駅停車の帰宅ラッシュ

夕方から夜にかけての帰宅ラッシュのコアタイムは18:00~19:00までの時間帯。

ただし、混み合った電車そのものはスタートするのは17時前後からになる。

18時以降はほとんど通勤客で占めている。終業時刻が過ぎてちょっと残業して帰るという人が多いことを考えると、これくらいの時間帯が最も人の移動が多い時といえる。

20時を過ぎると混雑は緩やかになってくる。21時になると乗客数は少なくなってくる。全員が座れるわけではないが、着席客と立ち客の人数が拮抗するレベルには収まる。

帰宅ラッシュのピークこそは18~19時だが、夜遅い20時以降でも日中に比べるとそれ以降の夜遅い時間帯でも混み合っている。全員が座れるレベルにはならない。

ピーク時の混み具合は基本的に朝とほとんど変わらない。朝と違って帰宅時間は人によって異なり、混雑が分散しやすいものの、運行本数が朝より少ないため、乗車率は変わらない。

北千住駅や綾瀬駅付近だとドアの近くに立つと周囲の空間に余裕はない。スマホの操作がギリギリできるというのが目安になる。手荷物が他の乗客に触れる光景も見られる。

参照:通勤ラッシュの時間帯のピークとは何時から何時まで!?

区間ごとの混雑状況

常磐緩行線

常磐緩行線の区間ごとの混み具合については、基本的に綾瀬駅に近づくほどひどくなる。

朝ラッシュの場合だと、上り列車は満員電車になるほど乗車率が高く、反対の下り列車は基本的に空いている。

平日ダイヤの朝の時間帯の種別と混み具合を基準にしてみた。土日祝も午前中と夕方以降では平日と同じだが、混雑率と時間帯がやや異なる。

上り列車(綾瀬・北千住方面)

<上り:区間ごとの混み具合>
区間 各駅停車
我孫子~柏 ★★
柏~新松戸 ★★★
新松戸~松戸 ★★★★
松戸~金町 ★★★
金町~亀有 ★★★★
亀有~綾瀬 ★★★★★
綾瀬~北千住 ★★★★★

常磐緩行線の上りとは、綾瀬・北千住・霞ケ関・代々木上原方面へ向かう電車のことを指す。東京メトロ千代田線へ乗り入れる電車でもある。

最初に混雑が激しくなるのは武蔵野線との乗換駅である新松戸駅。松戸駅は快速への乗り換え客が降りるため、ここでいったんは解消される。

これ以外の駅はひたすら乗ってくる一方になる。常磐緩行線と千代田線の境界駅である綾瀬駅も乗換駅ではないため、同じく乗ってくる一方になる。

大量の乗客が降りていくのは北千住駅。しかし、この駅もまた他の路線からの乗り換え客が乗ってくるため、千代田線の最混雑区間へと突入する。

常磐緩行線はあくまでも千代田線の郊外の部分という性質から、混雑は千代田線よりはまだ緩やかである。

>>【千代田線】朝ラッシュの混雑状況を時間帯・区間ごとに調査!

下り列車(我孫子・取手方面)

<下り:区間ごとの混み具合>
区間 各駅停車
北千住~綾瀬 ★★
綾瀬~松戸 ★★★
松戸~新松戸 ★★★★
新松戸~柏 ★★★
柏~我孫子 ★★

朝の時間帯の下り列車では、下り列車は空いている。

松戸→新松戸は武蔵野線を利用する人が快速から乗り換えてくるため、いったん混雑が激化するものの、上り列車よりは大幅に空いている。

綾瀬→松戸に関しては、常磐緩行線は千代田線よりも本数が少ないため、北千住→綾瀬よりは混んでいる。

他の路線の混雑状況

接続駅 路線
取手 常磐線快速、関東鉄道常総線
我孫子 成田線
東武アーバンパークライン
新松戸 武蔵野線
馬橋 流鉄流山線
松戸 新京成電鉄線
金町 京成金町線(京成金町駅)
北千住 <常磐線快速上野方面(上野東京ライン)>

日比谷線東武スカイツリーラインつくばエクスプレス

千代田線へ直通>

>>【首都圏編】関東地区の鉄道路線の混雑率をランキング化!

上記では常磐線各駅停車と接続する路線の朝の混雑状況について解説。


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東京メトロ 銀座線丸ノ内線日比谷線東西線千代田線有楽町線半蔵門線南北線副都心線
都営地下鉄 浅草線新宿線三田線大江戸線日暮里舎人ライナー
京浜急行電鉄 京急本線
相模鉄道 相鉄本線相鉄・JR直通線
東急電鉄 東横線、(みなとみらい線)、田園都市線目黒線大井町線池上線
小田急電鉄 小田原線江ノ島線
京王電鉄 京王線井の頭線相模原線
西武鉄道 新宿線池袋線
東武鉄道 東上線スカイツリーラインアーバンパークライン
京成電鉄 京成本線押上線
横浜市営地下鉄 ブルーライングリーンライン
その他 つくばエクスプレス東葉高速鉄道北総鉄道新京成線埼玉高速鉄道東京モノレールゆりかもめ湘南モノレール江ノ島電鉄線

混雑の目安については『【レベル別】鉄道の混雑率の目安! 数値ごとの体感』にて解説。