京急本線の朝ラッシュの混雑状況を時間帯・区間ごとに調査!

混雑する平日の京急本線

京急本線の朝ラッシュの混雑状況を時間帯・区間・種別ごとに調査した。国土交通省による統計では、混雑率は最大で149%とされている。戸部→横浜間が最も乗車率が高い区間であり、7:30~8:30が最も乗客が多い時間帯である。

他の私鉄を見ると都心のターミナル駅付近が最も混雑するエリアであるが、京急の場合は品川駅よりも横浜駅に到着する電車が1番混み合っている。これは各駅停車でも速達列車のどちらのも当てはまることである。

何よりも「快特」と「特急」に乗客が集中して超満員電車になる。「エアポート急行」は羽田空港発着だが、それでも空いているとは言い難い。


時間帯ごとの混み具合

―(横浜駅にて調査)―
朝の時間帯 混雑レベル 夕方の時間帯 混雑レベル
6:30-7:00 3 16:00-17:00 2
7:00-7:30 4 17:00-18:00 3
7:30-8:00 5 18:00-18:30 5
8:00-8:30 5 18:30-19:00 5
8:30-9:00 4 19:00-20:00 4
9:00-9:30 3 20:00-21:00 4

最終目的地が東京都心と横浜でそれぞれ混雑のピークを迎える時間帯が違ってくるが、混み具合の差を見てみると、各時間帯ごとのレベルは上の表が目安となる。

朝ラッシュのピークは8:00前後だが

朝ラッシュでは、ピーク自体は8時前後になる。しかし、遠距離利用者はもっと早い時間に電車に乗る。職場や学校は始業時刻が8~9時となっているので、それに合わせて京急本線を使う。

横浜駅の時点で見ると、横浜駅で降りていく人は8時台に入ってからが多い。品川方面まで行く人は7時台が多い。

混雑そのものは7:00を過ぎると一気に激化する。誰もが一斉に出勤や登校をするため、朝は特に一極集中しやすい。

優等列車になれば混雑する区間も長く、満員電車に耐えなければならない時間も大きくなる。快特・特急のような京急本線を代表する種別は特にこれに当てはまる。

9時を過ぎるとようやく空いてくる。通勤ラッシュも終わりを迎え、日中の閑散とした状態がスタートする。

区間ごとの混雑状況

京急の区間ごとの混み具合

京急本線の区間ごとの混雑状況を見ると、性質的には上り・下りともに品川~横浜、横浜~金沢八景の2つに分割される。

朝ラッシュの時間帯だと実際には上大岡→横浜が最混雑区間になる。

品川駅→泉岳寺駅までの区間は、都心に近づくものの、多い部分が品川駅にて降りていくため空いている。都営浅草線へ直通する列車も結構多いが、それよりもJR線へ乗り換える人の方が多数派。

上り列車(品川・泉岳寺方面)

<上り:京急本線の駅間別の混雑度>
区間 快特 特急 エアポート急行 各駅停車
~堀ノ内 ★★ ★★
堀ノ内~横須賀中央 ★★ ★★ ★★
横須賀中央~汐入 ★★★ ★★
汐入駅~追浜 ★★★ ★★
追浜~金沢八景 ★★★ ★★
金沢八景~金沢文庫 ★★★★ ★★★★ ★★★
金沢文庫~能見台 ★★★★ ★★★★ ★★ ★★
能見台~杉田 ★★ ★★
杉田~上大岡 ★★★★ ★★★
上大岡~弘明寺 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★
弘明寺~井土ヶ谷 ★★★★ ★★★
井土ヶ谷~日ノ出町 ★★★★ ★★★
日ノ出町~横浜 ★★★★ ★★★★
横浜~仲木戸 ★★★★ ★★★ ★★
仲木戸~神奈川新町 ★★★ ★★
神奈川新町~京急鶴見 ★★★★ ★★★ ★★★
京急鶴見~京急川崎 ★★★★ ★★★
京急川崎~京急蒲田 ★★★★ ★★★★ ★★ ★★
京急蒲田~平和島 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★
平和島~立会川 ★★★★★ ★★★ ★★★
立会川~青物横丁 ★★★★ ★★★★
青物横丁~品川 ★★★★★ ★★★★ ★★★★
品川~泉岳寺 ★★★ ★★★ ★★

上り列車では、「快特」と「特急」に混雑が極端に集中する。

区間ごとの混み具合では、上大岡→横浜、京急蒲田→品川の2区間がそれぞれ大混雑。

横浜駅到着の電車は多くの乗客が降りていくため、この駅で一旦入れ替えが起きる。品川方面へ行く人が最初に座れる機会が訪れる駅でもある。

金沢八景駅の時点では、快特・特急はドア付近に立っていると圧迫感が出てくる。平常ダイヤなら車内奥はまだ余裕があり、車両のどこに立っていてもスマホの操作はできるレベルである。

上大岡駅からは地獄のスタートだ。ドア付近に立っているとほかの乗客と体が接するほどのレベルになることも少なくない。エアポート急行までも満員電車になり、立っている人だと荷物は他の乗客に触れる可能性がある。

快特・特急となればドア付近は少なくともスマホの操作は困難。

車内奥でも荷物は他の乗客に接するくらいにはなる。スマホの操作は不可能ではないが非常にやりにくい。

下り列車(浦賀・三崎口方面)

<下り:京急本線の駅間別の混雑度>
区間 快特 特急 エアポート急行 各駅停車
泉岳寺~品川 ★★ ★★
品川~平和島 ★★★ ★★★ ★★★
平和島~京急蒲田 ★★★ ★★
京急蒲田~京急川崎 ★★★ ★★★ ★★
京急川崎~横浜 ★★ ★★ ★★
横浜~上大岡 ★★★ ★★★ ★★ ★★
上大岡~金沢文庫 ★★★ ★★★ ★★ ★★
金沢文庫~金沢八景 ★★ ★★ ★★
金沢八景~横須賀中央 ★★ ★★
横須賀中央~堀ノ内

京急本線の下りの浦賀・三崎口方面の電車は、ほぼ全区間にわたって余裕が見られる。

途中の区間でも座れずに立っている乗客も目立つものの、途中駅で降りていく人はほとんどのため、長い区間に渡って混雑が続きにくい。

最も混雑するのは横浜→上大岡の区間。東京湾周辺の工場などで勤務する従業員が通勤のため京急本線を利用する人が朝は多いが、それでも長時間混雑は続かず、非常に回転が良い。

座れなかったとしても、すぐに座席が空く。上りとは対照的なのは確か。

乗車率149%とはどれくらいのレベル?

混雑する京急

京急の混雑率149%という数値がどれくらいのレベルかというと、人と人が接するケースは少なくてスマホを操作するくらいは余裕があるという程度だ。

駅で乗客の積み残しが発生することはなく、押し屋が必要となるほどの混雑度ではない。

快特と特急の乗車率が最も高くて混雑する上大岡~横浜間においてもスマホを操作できるほどのスペースはある。横浜ー京急川崎ー京急蒲田ー品川のJR線と並行する区間はこれよりも緩やかだ。

ただし、途中駅にて座席を確保できる可能性は低い。少なくとも三浦半島方面から横浜駅までの間は座れない確率がかなり高い。

ギューギュー詰めで不快な思いをすることはないとはいえ、それでも立っていなければならないのは避けられない。

東海道線と上野東京ライン

なお、並行して走るJR東海道線の混雑率は川崎~品川にて最高182%となっている。これに比べると京急の混雑度は緩やかであると判断できる。

ただ、もしラッシュの時間帯を避けられるのであれば、通勤時間帯のピークが訪れる7:30よりも早く電車に乗るのが好ましい。6時台から7時台前半にかけての時間帯であれば、混雑する京急本線でも座席に座れる可能性が出てくるかもしれない。

なぜ京急は神奈川県内が混雑する?

京急本線ならではの特徴として、品川~横浜の区間は全区間JR東海道本線と並行して走る。

しかもJR側は京浜東北線と東海道線の2路線が走っていることもあって、運転本数の面では京急が劣る。

最高速度こそは京急本線は120km/hで運転されるものの、所要時間ではJRの方が同等もしくはそれより早い。

特に朝と夕方のラッシュの時間帯ではダイヤが過密する京急側の所要時間は大幅に遅くなる。

JR東海道線の場合はすべて普通列車で停車駅もすべて同じである。フラットダイヤであることに加えて、途中駅は川崎駅のみである。速達性が薄れるラッシュ時は完全にJRの方が優勢である。

こうした事情から、横浜~品川の区間では途中駅からわざわざ京急を使って都心方面へ行く人は少ない。

これにより、京急を使う人のメインは単独エリアである横浜駅以南の区間ということになる。

横浜駅

さらに、横浜駅は複数の鉄道会社が乗り入れる巨大な駅でもある。JR東海道線と京浜東北線だけでなく、横須賀線、湘南新宿ラインも乗り入れる。

また、東急東横線・みなとみらい線、相鉄線、横浜市営地下鉄ブルーラインも乗り入れている。

神奈川県内の最大の駅ということから、京急沿線からは横浜駅を目指して電車を利用する人が多い。

そんな事情から、京急本線の最混雑区間は戸部~横浜間となっている。これが理由で、混雑率の最大値である149%となるのが横浜駅に到着する上り電車なのだ。

他の路線の混雑状況

接続駅 路線
泉岳寺 都営浅草線へ直通
品川 山手線京浜東北線東海道線上野東京ライン)、横須賀線
(青物横丁) 東急大井町線東京臨海高速鉄道りんかい線(大井町駅)
京急蒲田 <京急空港線へ分岐>
※蒲田駅まで800m…東急池上線、東急多摩川線
京急川崎 京急大師線、南武線(川崎駅)
京急鶴見 鶴見線
仲木戸 横浜線(東神奈川駅)
横浜 東海道線上野東京ライン)、京浜東北線根岸線横須賀線湘南新宿ライン

東急東横線横浜高速鉄道みなとみらい線

横浜市営地下鉄ブルーライン相鉄本線

上大岡 横浜市営地下鉄ブルーライン
金沢八景 ⇒逗子線へ分岐
堀ノ内 ⇒本線・久里浜線の分岐点


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