横浜高速鉄道みなとみらい線の混雑状況を時間帯と区間ごとに調査してみた。朝と夕方・夜の通勤ラッシュの時間帯ではどれくらいの混み具合になるのか。
最混雑区間は新高島→横浜の上り線であり、混雑率はおよそ84%と国土交通省と横浜市による鉄道路線ごとの混雑率の調査の統計データで出ている。
首都圏の各鉄道路線の中でも空いている方に入り、この数値だけを見ると決して朝ラッシュの混雑が激しいレベルではまったくない。ただし、実際にはすべて東急東横線へ直通し、渋谷駅に近づくほど大きく混み合う。
時間帯ごとの混雑度
上り(横浜・渋谷方面) | 下り(元町中華街方面) | |
始発~7時 | ★★★ | ★★ |
7~9時 | ★★★★ | ★★★★ |
9~12時 | ★★★ | ★★★ |
12~15時 | ★ | ★ |
15~17時 | ★★★ | ★★★ |
17~19時 | ★★★ | ★★★★ |
19~21時 | ★★ | ★★★ |
乗り入れ先の東急東横線や周辺のそのほかの路線と同じように、通勤ラッシュの混雑のピークを迎える時間帯は以下になる。
- 朝:7:30~8:30
- 夕方・夜:17:30~19:00
参照:【朝ラッシュ】東急東横線の混雑状況を時間帯・区間ごとに調査!
みなとみらい線の場合は、横浜駅が混雑の基準になる。新高島~元町中華街の駅を乗り降りする人は、東横線内の渋谷方面へ行く人は多いが、横浜駅で乗り降りする人もかなり多い。
平日は通勤特急・急行・各駅停車の3種別が運転されているが、通過駅の設定がある優東列車に混雑が集中する。
すなわち、通勤特急と急行に乗客が殺到する。しかも、横浜駅での乗客の入れ替えは、各駅停車が多い一方、優等列車は少なく東横線とみなとみらい線を通しで乗る人が結構見られる。
朝ラッシュは7:30~8:30
<横浜駅にて調査> | |||
時間帯 | 混雑度 | 時間帯 | 混雑度 |
6:00-6:30 | 2 | 8:30-9:00 | 4 |
6:30-7:00 | 3 | 9:00-9:30 | 3 |
7:00-7:30 | 3 | 9:30-10:00 | 3 |
7:30-8:00 | 4 | 10:00-10:30 | 3 |
8:00-8:30 | 4 | 10:30-11:00 | 2 |
朝ラッシュのピークは7時台後半8時台前半にやってくる。もっと詳細に言うと、ひたすら乗客が乗ってくる一方である特に横浜駅に到着する上り電車のピークは7:30~8:15であるようだ。
ただし、下り電車も空いているわけではない。横浜駅から元町中華街方面へ行く人も結構多く、通勤特急になると満員電車になっている。
急行と各駅停車についても、全員が座れるようなガラガラのレベルでは決してない。ドア付近でも隣りの人と接するほどではないが、座れないことは確か。
夕方と夜の帰宅ラッシュは18時がピーク
帰宅ラッシュの時間帯のピークは18:00前後の時間帯になる。具体的に言うと、17:30~18:30あたりになる。この頃に横浜駅を発車する電車が頂点となる。
ここも他の路線と基本的には変わらず、ほかの路線と同じである。東横線とも同じといえる。
参照:【帰宅ラッシュ】東急東横線の夕方・夜の混雑する時間帯・区間を調査
朝と同じく優等列車の混雑が激しい。通勤特急と急行の乗車率が高い。朝ラッシュの逆バージョンと考えてよい。
ドア付近だと吊革や手すりにはつかまれない人は少ないが、ゼロとまではいかないだろう。みなとみらい駅までは満員電車が続く。
帰宅ラッシュがひと段落するのは19時頃になってからだろう。さらに、20時以降になれば立っている人と座っている人の数が同じくらいにまで緩和される。
区間ごとの混雑
区間 | 通勤特急・急行 | 各駅停車 |
横浜~みなとみらい | ★★★★★ | ★★★★ |
みなとみらい~馬車道 | ★★★ | ★★ |
馬車道~日本大通り | ★★ | ★★ |
日本大通り~元町中華街 | ★★ | ★ |
横浜高速鉄道みなとみらい線の区間ごとの混雑は上のようになる。
<参考元:国土交通省の混雑率等の統計情報、交通関係資料集(神奈川県)、大手民鉄データブック(日本民鉄協会)>
横浜駅~みなとみらい駅、通勤特急と急行が混雑
基本的に、満員電車で窮屈感を感じるのは横浜駅~みなとみらい駅の間に限られる。みなとみらい~元町中華街はそれほど乗客がいなく、1日を通して空いている部分である。
朝ラッシュの場合、横浜・渋谷方面の上り電車だとみなとみらい駅から大量に乗客が乗ってくる。この駅からようやく朝の通勤ラッシュならではの満員電車となる。
混雑率こそは84%と発表されているものの、これはあくまでも全体で見た場合の話である。計算方法も輸送力と輸送人員でしか根拠にしていない。
実際には通勤特急と急行に集中する。乗車率で言うと、種別ごとでは以下のようになるだろう。
<みなとみらい線の種別ごとの乗車率>
- 通勤特急:150%
- 急行:120%
- 各駅停車:70%
これくらいの数値になると個人的には考える。
帰宅ラッシュになる夕方と夜の下りに関しても、区間と種別ごとの差は朝とまったく変わらない。
結局は優等列車である通勤特急と急行が混雑し、各駅停車は空いているという結果になる。
東横線からの電車でもすでに混み合っているが、横浜駅でいったん乗客の入れ替えが起きる。
みなとみらい線だと横浜駅から一気に乗客が乗ってきて、みなとみらい駅でまとまった数が降りていくという流れが帰宅ラッシュの構図である。
他の路線の混雑状況
接続駅 | 路線 |
<副都心線直通>~西武池袋線、東武東上線 | |
渋谷 | 東急田園都市線、京王井の頭線、半蔵門線、銀座線 |
中目黒 | 日比谷線 |
自由が丘 | 東急大井町線 |
田園調布 | 東急目黒線 |
多摩川 | 東急多摩川線 |
武蔵小杉 | 南武線、横須賀線、湘南新宿ライン |
日吉 | 横浜市営地下鉄グリーンライン |
菊名 | 横浜線 |
<↑は東急東横線の区間> | |
横浜 | 上野東京ライン(東海道線)、湘南新宿ライン、横須賀線、京浜東北線、横浜線、根岸線 |
参照:【首都圏編】関東地区の鉄道路線の混雑率をランキング化!
みなとみらい線に関連する路線の朝の混雑状況について上記にて解説。
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鉄道事業者 | 路線名 |
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★特集 | 【コロナ期間】首都圏の主要鉄道路線の混雑率の調査結果 |
JR東日本 | 山手線、京浜東北線、中央総武緩行線 東海道線、横須賀線、総武線快速、京葉線、常磐線快速、宇都宮線、高崎線、埼京線、中央線快速 武蔵野線、南武線、横浜線、内房線、外房線 (直通サービス:湘南新宿ライン、上野東京ライン) |
東京メトロ | 銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線 |
都営地下鉄 | 浅草線、新宿線、三田線、大江戸線、日暮里舎人ライナー |
京浜急行電鉄 | 京急本線 |
相模鉄道 | 相鉄本線、相鉄・JR直通線 |
東急電鉄 | 東横線、(みなとみらい線)、田園都市線、目黒線、大井町線、池上線 |
小田急電鉄 | 小田原線、江ノ島線 |
京王電鉄 | 京王線、井の頭線、相模原線 |
西武鉄道 | 新宿線、池袋線 |
東武鉄道 | 東上線、スカイツリーライン、アーバンパークライン |
京成電鉄 | 京成本線、押上線 |
横浜市営地下鉄 | ブルーライン、グリーンライン |
その他 | つくばエクスプレス、東葉高速鉄道、北総鉄道、新京成線、埼玉高速鉄道、東京モノレール、ゆりかもめ、湘南モノレール、江ノ島電鉄線 |
混雑の目安については『【レベル別】鉄道の混雑率の目安! 数値ごとの体感』にて解説。