JR東日本の在来線に連結されているグリーン車(2階建ての車両)ではグリーン券が必要になる。駅構内の券売機で買うよりも車内で買う方が値段が高くなる。
駅のホーム上にはSuica専用のグリーン券売機が設置されている。ここなら安い料金で買うことができる。
しかし、乗車後の車内で車掌から購入するとなると料金は高い。現金で切符を買った時と同じように、ICカードであるSuicaやPASMOであっても列車内だと「車内料金」が適用される。
車内で購入 | 駅で購入 | |||
距離 | 平日 | 土日祝日 | 平日 | 土日祝日 |
50kmまで | 1,030円 | 830円 | 770円 | 570円 |
51km以上 | 1,240円 | 1,040円 | 980円 | 780円 |
駅構内なら「駅での発売額」が適用される
グリーン券を現金で支払って切符版を購入した場合でも、Suicaへ読み込むタイプのグリーン券を買った場合でも、料金は同じで変わらない。
駅構内で購入した場合は、改札買いの自動券売機でも窓口でも同じ値段になり、ホーム上に設置されているSuica用の券売機で買っても値段は同じになる。
これは「事前料金」とJR東日本では表示されている。グリーン券の値段の詳細は距離別の2段階の均一制となっている。
平日だと片道50km以下は770円、51km以上は980円。休日ダイヤで運転される土日祝日は50km以下が570円、51km以上が780円に設定されている。
車内だと駅より+200円高い
グリーン券を乗車後の車内で購入すると、駅構内の事前料金よりも約200円くらい高くなる。
平日は50km以下で1,030円、51km以上で1,240円になる。土日祝日はそれぞれ830円、1,030円となる。
切符でもICカードでも同じ。運賃の計算が1円単位か10円単位になるかで違う乗車券とはシステムが違うことに注意する必要がある。
仮にSuicaやPASMOで改札に入り、乗車券分の運賃はICカードで清算する場合でも、グリーン券に限っては乗車前の支払いが必要になるよいうわけだ。
なぜSuicaでも車内購入は高い?
ところで、なぜJR東日本の在来線のグリーン車の料金は事前購入と車内購入で値段に違うが見られるのか。
理由は、できるだけ車内購入をなくすためだとされている。
列車内で切符の購入手続きをする人が多くなると、それだけ車掌(グリーンアテンダント)の負担が増える。
検札だけで大きな労働となってしまう。飲み物やお菓子の車内販売に時間がさけなくなるため、切符の購入は駅で行うことを推奨している姿が見える。
Suicaも場合も購入の際にはグリーンアテンダントの確認が必要になる。車内と駅で同じ値段だと電車内で手続きする人が多くなってしまう。
鉄道会社であるJR東日本としてはこれも避けたい。このためにSuicaも例外なく「車内料金」を設けている理由ではないか。