グリーン車はすべてコンセントなし!
JR東日本の首都圏の在来線ではグリーン車が連結されている。しかし、スマホやタブレットを充電できるコンセントは今のところ付いていない。
グリーン車が連結されているのは東海道線・宇都宮線・高崎線・総武線快速・常磐線快速・横須賀線である。直通サービスとして上野東京ライン・湘南新宿ラインも該当する。
使われている車両はそれぞれで異なるものの、いずれも今の時点ではコンセントが設置されていなく、さらに無料のWi-Fiも飛んでいない。
あくまでも最新型の車両が導入されている新幹線と特急だけに付いている設備といえる。古い車両に関してはこちらも設置なしだ。
なぜグリーン車にもコンセントがないのか?
東海道線・宇都宮線・高崎線(上野東京ライン・湘南新宿ライン含む)では、E231系とE233系が使われている。総武線快速・横須賀線にはE217系、常磐線ではE531系が使われている。
どれもまだスマホやタブレットが広く普及する前に登場した車両である。そのため、グリーン車にもコンセントが設置されるという案がなかったと考えられる。
JR東日本でコンセントが付いている車両に共通するのは、すべてスマートフォンやタブレット端末が普及した後に製造されたという点である。
東北新幹線でコンセントが付いているE5系と秋田新幹線用のE6系は2011年以降に登場した。Wi-Fiに関しては2013年以降に設置されるようになり、初期車では当初は付いていなかった。
車内の設備は車両本体が運転開始された時代の背景に左右される。在来線で主力のE233系やE231系については、前者は2007年、後者は2000年に出た形式で、そのころはガラ携と呼ばれる携帯電話が主流だった。
コンセントの需要がまだなかった時代に登場したため、グリーン車にも充電できるコンセントが付いていないといえる。
今後はコンセントが導入される?
次に新型車両が登場した際には、在来線普通電車のグリーン車にも新幹線のようにコンセントが設置される可能性が大きい。
例えば、一部の私鉄では新たに導入する有料の座席定員側の列車にはコンセントを設けている例が少なくない。
転換クロスシートで着席保障がある列車だと、コンセントとWi-Fiを設置するのがトレンドとなっている。
JR東日本でも、今は新幹線と特急列車で順次コンセントとWi-Fiを導入している。ここ最近登場した車両なら、どちらも付いていることが多い。
グリーン車が連結されている近郊型の路線で今後新しい車両となるのはおそらくE235系だと思われる。
E235系は総武線・横須賀線で導入される可能性が大きいが、この時にコンセントやWi-Fiが設置されると予想される。