JR東日本の在来線の車内の自動放送のうち、英語のアナウンスの原稿を書き出してみた。首都圏ではお馴染みの声で、電車に乗ったことがある人なら誰もが聞いたことはあるはず。
東京近郊では、山手線・京浜東北線・中央線・総武線・東海道線・宇都宮線・高崎線・常磐線・京葉線・埼京線などで使われている。
2000年代以降に登場した車両であれば確実に設置されている。具体的にはE231系・E233系・E235系・E217系で英語アナウンス付の自動放送が導入されている。
国鉄時代とJR化後の初期に作られた車両には設置されていない。車掌によるアナウンスとなっている。
自動放送が付いている場合、英語アナウンスの原稿は以下のようになる。
列車案内
This is a Tokaido Line train for Tokyo.
この電車は東海道線(普通列車)、東京行。
<直通あり>
This is a Shonan-Shinjyuku Line train for Utsunomiya, via the Utsunomiya Line.
この電車は湘南新宿ライン、宇都宮線直通、宇都宮行です。
<快速>
This is the Chuo Line rapid service train for Takao.
この電車は中央線快速、高尾行です。
グリーン車の案内
Green cars are car number 4 and number 5.
A green car ticket is required in the green car.
グリーン車は4号車と5号車です。グリーン車をご利用の際にはグリーン券が必要です。
(グリーン券を車内でお買い求めの場合, 駅での発売額と異なりますのでご了承ください)の英訳は省略。
優先席の案内
There are priority seats in most cars.
Please offer your seat to those who may need it.
この電車には優先席があります。優先席を必要とされるお客様がいらっしゃいましたら席をお譲りください。
なお、昔はもっと優先席に関する説明が細かくなっていた。
<旧放送>
There are priority seats reserved for elderly and handicapped passengers, expecting mothers, and passengers accompanying small children.
この電車には優先席があります。お年寄りや体の不自由なお客様、妊娠中や乳幼児をお連れのお客様がいらっしゃいましたら席をお譲りください。お客様のご協力をお願い致します。
この優先席に関する原稿は2015年まで使われていたものの、優先席の対象者がこれだけではなく、実際にはさまざまとなることから、説明が省略されたようだ。
次駅放送
The next station is Ueno. The doors on the right side will open.
(次は上野です。)
まもなく、上野、上野。お出口は右側です。
前駅発車直後と到着前の放送は、英語アナウンスではどちらも同じ。
吊革・手すりにおつかまりください放送
It may be necessary for the train to stop suddenly, to prevent an accident. So please be careful.
電車は事故防止のためやむを得ず急停車することがあります。お立ちのお客様は吊革や手すりにおつかまりください。
英語アナウンスでは、吊革・手すりという文言が出てこない。「注意してください」という意味のみに抑えられている。
<ポイント通過時>
We will be changing to another track.
If you are standing, please hold on to a hand strap or rail.
この先、電車が揺れますのでご注意ください。お立ちのお客様は吊革や手すりにおつかまりください。
駅ホームが必ず待避線にある駅構内を出入りする際に放送される。
終点到着時
Thank you for traveling with us.
We look forward to serving you again.
今日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございました。
ここでは、日本語よりも英語の放送の方が丁寧になっている。