JR東日本の在来線普通列車のグリーン車の喫煙ルームの有無を調査してみた。設置状況に関する結論を言うと、すべての列車で設置無しとなっている。
4号車・5号車ともにタバコが吸えるスペースは提供されていない。全車禁煙が徹底されている。
JR東日本管内では普通列車だけでなく、東北・上越・北陸新幹線および在来線の特急列車でも「喫煙ルーム」や「喫煙車」は一切存在しない。喫煙者には非常に厳しい姿勢を取っている。
路線ごとの普通列車グリーン車の喫煙ルームの有無
首都圏の各路線ごとの普通列車グリーン車の喫煙ルームの有無は以下の通りになる。
路線 | 喫煙ルームの有無 | 備考 |
東海道線 | 無し | E233系、E231系ともに無し。今後導入されるE235系も無し。
JR東日本エリア内での喫煙ルームは駅構内だけ。列車内の設置率は完全に0% |
宇都宮線 | ||
高崎線 | ||
常磐線 | ||
総武線快速
(総武本線・成田線・外房線・内房線含む) |
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横須賀線 | ||
中央線快速(2023年より) | ||
<上野東京ライン> | ||
<湘南新宿ライン> |
冒頭で述べたように、JR東日本エリアでは在来線も含めて喫煙ルームが列車内には一切提供されていない。
>>東北新幹線は「喫煙ルーム」がない! 全面禁煙の理由があった
<JR東日本の禁煙化の歴史>
- 1997年:快速・普通列車の列車内全面禁煙化
- 2007年:新幹線・特急の列車内全面禁煙化
- 2009年:首都圏の駅構内の禁煙化
どこの路線においても、グリーン車は4号車・5号車の2階建て構造の車両になっているが、喫煙ルームの事情も同じである。設置率は完全0%。
グリーン車が在来線普通列車でも導入された東海道線・横須賀線・総武快速線などでは以前は普通列車のグリーン車でも喫煙可の状態だった。
しかし、1997年にJR東日本エリアの普通列車・快速列車のすべてで完全禁煙化されたのと同時にグリーン車でも禁煙化が行われた。
現在使われているE231系やE233系が登場した時点で喫煙は電車内では完全にできない状態だった。
今後はグリーン車を連結したE235系が導入されていくが、同じように喫煙ルームは設置されない見込みである。
快速マリンライナーの喫煙ルームの有無
ところで、JR東日本エリアの首都圏の在来線と同じようにJR西日本・JR四国の「快速マリンライナー」にもグリーン車が連結されている。
喫煙ルームの事情は同じで一切設置されていない。
JR西日本というと、山陽新幹線では「喫煙ルーム」が設置されている車両が多い。この点ではJR東日本とは異なる姿勢がみられる。
ただ、それもあくまでも新幹線に限った場合の話に限られる。在来線ではグリーン車を含めて完全禁煙が基本なのではないか。