新幹線や特急の指定席特急券・自由席特急券(いずれも普通車)をグリーン車特急券に変更することは基本的に可能。
詳しい手順と方法(やり方)について、各事例ごとに取り上げる。
乗車前はみどりの窓口または指定席券売機(条件あり)にて取り扱っている。乗車後は車掌に申し出ることで変更ができる。いずれも差額分を支払うだけ。
指定席特急券/自由席特急券からグリーン車特急券へ変更の手順
指定席・自由席→グリーン車への変更方法 | ||
変更する時点 | 取り扱い場所 | 詳しい方法 |
---|---|---|
乗車前 | みどりの窓口 指定席券売機 |
みどりの窓口は確実に取り扱い可能。指定席券売機は、基本的に自社線内のみ取り扱い可能。いずれも差額を支払うのみ。 |
乗車後 | 車掌に申し出る | 車内を巡回している車掌に指定席への変更したいことを申しでることで可能。選択できる列車は乗車中の便だけ。差額を支払うのみ。 |
※日付・乗車区間を一度も変更していないこと、有効期間内であることで1回限り「変更」が可能。 ※指定席券売機では変更ができない場合がある。 ※乗車券も払い戻しの場合はそれぞれ合算。乗車券+指定席特急券だと合計560円~。 |
普通車指定席または自由席からグリーン車指定席に変更すること自体は、乗車前でも乗車後でも可能。
特急券を「指定席特急券」または「自由席特急券」から「グリーン車指定席特急券」に変更するだけでアップグレードができる。
追加でかかる料金もグリーン料金の定価分のみである。
計算式で表示すると、以下のようになる。
指定席券の場合:グリーン車指定席特急券の料金 – 指定席特急券の料金 = 支払う金額
自由席券の場合:グリーン車指定席特急券の料金 – 自由席特急券の料金 = 支払う金額
変更手数料はなく、単純に差額分の負担でOK。(2回目の各種変更を除く)
なお、変更するのは特急券のみ。乗車券は特に変更するところはない。
乗車前
変更の手順
- みどりの窓口または指定席券売機に行く
- 指定席特急券をグリーン車特急券に変更の故を申し出る
または変更手続きの操作を行う - 差額分の料金を支払う
- 新しいグリーン車指定席特急券を受け取る
- 指定列車のグリーン車に乗る
乗車前であれば、「指定席特急券」から「グリーン車指定席特急券」への変更は有効期間内またはそれがスタートする前であれば可能。
「自由席特急券」から「グリーン車指定席特急券」へ変更する場合もやり方は同じ。
変更手続きを行う場所はみどりの窓口(JR東海では「JR全線きっぷうりば」と表記)、指定席券売機の2つの場所のいずれか。
みどりの窓口であれば、JR全線のきっぷを取り扱っているため、どんな列車でも自由席特急券を指定席特急券へに変更に対応している。
指定席券売機はやや条件の制約がある。有効期間内であってもシステムの都合上、変更ができる場合とできない場合がある。
変更できるのは、変更前と変更後の乗車日・乗車区間が同じ日、同一区間であることに加え、自社線の新幹線や特急である場合のみ対応している。
自社線の条件では、例えばJR東日本だと、東北・上越・北陸新幹線は対応している一方、東海道・山陽新幹線には未対応。
よく分からないと不安なら、みどりの窓口にて手続きをすることを推奨する。
乗車後
変更の手順
- 車内にいる車掌に「すみません」と声をかける
- 「普通車からグリーン車に変更したいのですが」と、グリーン車特急編への変更を希望する故を申し出る
- 差額分の料金を支払う(現金のみ可)
- 新しいグリーン車指定席特急券を受け取る
- グリーン車の車両へ移動する
乗車後の場合は、列車内の乗務員である「車掌」に申し出ることで普通車用の特急券をグリーン車指定席特急券に変更することができる。
乗車中の列車に空席が残っている場合に限られるが、空席があれば差額分の料金を支払うだけで指定席に変えられる。
車掌が巡回してきたら、「グリーン車に変更したのですが」というだけで対応してもらえる。
なお、支払い方法は現金のみ。クレジットカードやSuica・PASMOなどの交通系ICカードは使えない。
また、変更手続きが行えるのは乗車中の列車に限られる。後続の列車に変更することはできない。
乗車中の列車のグリーン車が満席であったとしても、次の列車のグリーン車へ変更することは一切できない。そのまま目的地まで行くしかない。
変更ができない場合
座席変更の注意点
- すでに1回でも、乗車日・区間の「変更」を行っている場合は対象外。(無料では変更できない)
乗車前…払い戻し手数料が発生。乗車後…変更不可。 - 「トクトクきっぷ」等の割引きっぷ、旅行パックのきっぷは変更不可。
- 回数券はOK
- 逆パターン(グリーン車→普通車)は不可
指定席特急券をグリーン車指定席特急券に変更する場合でも、1つだけ大きな条件がある。
変更可能な特急券は「未変更」のものである必要がある。1回でも乗車日や区間、座席などを変更したきっぷではこの対象外。
2回目の変更手続きでは一旦払い戻しとなる。乗車前でも払い戻し手数料がかかる。
普通車(指定席・自由席)→グリーン車の変更はJRきっぷの「変更」に該当するが、乗車日の日付、乗車区間の変更もこの「変更」の手続きに該当。
これらを合わせて1回までしか手数料なしでの変更ができないところが注意点である。
また、「トクトクきっぷ」等の割引きっぷ、JR+ホテルがセットになった旅行パックのきっぷは変更ができない。
指定席回数券は変更可能。こちらは定価の切符と同じ条件・手順になる。差額を支払うことで、指定席特急券(回数券ver)→グリーン車特急券へ変更できる。