【JR】湘南新宿ライン&埼京線、違いとは? 早いのはどちらの路線!?

JR東日本の湘南新宿ラインと埼京線の違いという疑問を感じたことはないだろうか。大宮駅から池袋、新宿、渋谷といった人が集まる場所へのアクセス手段としてどちらも利用者数が多く混雑する鉄道網である。しかし、それでもまったく別路線であるのも事実。

埼京線のラインカラーは濃い緑色である。使用されている車両はすべてE233系7000番台である。塗装が濃い緑色であるため、視界に入れば一瞬で埼京線であるということがわかる。

湘南新宿ラインのラインカラーは東海道線や高崎線、宇都宮線と同じ緑とオレンジ色である。使用されている車両は、普通・快速はE231系1000番台とE233系3000番台となっている。また、グリーン車が必ず連結されている。


2つはどこが違う?

湘南新宿ラインと埼京線

埼京線は東北新幹線が開業した1985年に開業した通勤路線である。大宮~赤羽に新しい線路を建設し、東北本線(宇都宮線・高崎線・京浜東北線)のバイパスという位置づけとなった。

これにより、大宮駅から大崎駅まで1本の電車で結ばれるようになり、埼玉県内から副都心各地への交通手段が便利なものとなった。

湘南新宿ラインが誕生したのは2001年12月1日から運転し始めた系統である。それまでは上野駅もしくは東京駅を発着していた列車(中距離電車)を新宿駅経由に切り替えることで生まれた路線である。

特別線路を新しく建設したわけではない。ただ、貨物線を有効活用して旅客列車を運転し始めたことにより、神奈川方面や埼玉方面から電車1本で新宿や渋谷、池袋への移動ができるようになっただけである。

したがって、「湘南新宿ライン」という名前は路線名の正式名称ではない。あくまでも東海道線・東北本線・山手線の一部区間という位置づけとされていて、湘南新宿ラインとは直通サービスの名称とされている。

所要時間はどっちが早い!?

ところで、湘南新宿ラインと埼京線ではどちらの方が所要時間が早いのだろうか。

結論を言うと、赤羽~池袋を除いては湘南新宿ラインの方が早いと考えてよい。特に大宮駅から都心へ向かうのであれば、所要時間は湘南新宿ラインが早く、埼京線が長い。たとえ後者で快速を使ったとしても湘南新宿ラインの電車の方が乗っている時間は短い。

線路を共有する池袋から大崎駅にかけてはどちらも変わらない。山手線と並行する区間だけを利用するのであれば、わざわざ乗る列車を選ぶ必要はまったくない。

ただし、遅延発生時などダイヤが乱れている場合は、埼京線の列車の発着が優先される。湘南新宿ラインの電車が本来は先発するという時刻表になっていても、少しでも遅れれば埼京線の列車が先発となり、湘南新宿ラインは後発となる。

おすすめ記事