【なぜ!?】グリーン券に回数券がない!金券ショップにもない

JR東日本の在来線の近郊路線には普通・快速列車にグリーン車が連結されている。追加料金に当たる「グリーン券」が必要だが、回数券や定期券が発売されていない。

新幹線や特急とは違って運賃の割引がある切符が今のところ存在しない。なぜこのように1回ごとの定価でしか乗れないのか。

さらに、通常の値段よりも安い回数券をばら売りしている金券ショップにて電車の乗車券を買う人も最近は多い。残念ながら、グリーン券の取り扱いはない。

グリーン券

「できるだけ安く乗る方法」というものが存在しないのが、JR東日本のグリーン券なのだ。


理由=利用者が多いから?

グリーン券に回数券や定期券がない理由は、利用状況がかなり良いからではないかと考える。

東海道線・横須賀線・総武線・常磐線・宇都宮線・高崎線でグリーン車の連結がすべての車両で行われているが、朝夕はいつも混雑している。

日中の時間帯でも2階席では人が多く乗っている状態が多い。ガラガラなのは普通車の座席が空席になっているほど空いている時間帯に限られる。

グリーン車の乗車率は高い状態が続いていることで、JR東日本としてもわざわざ収益が減る原因になる回数券や定期券を発売しないのだろう。

特急回数券などは金券ショップで取り扱われているように、安い値段で買う方法があるが、それがないのがJR東日本のグリーン車の料金体系の特徴なのだ。

昔はデータイムグリーン料金回数券があった

かつてはJR東日本の在来線普通列車および快速列車のグリーン券には回数券が発売されていた。それが「データイムグリーン料金回数券」である。

平日の昼間と土日祝日の終日という使用条件があった。上りは東京駅へ11時以降に到着する列車、下りは東京駅を16時30分までに発車する列車という条件。

4枚つづりで2,000円(1回あたり500円)という安い料金に設定されていた。

湘南新宿ラインE231系

しかし、湘南新宿ラインの開業で距離が長くなったことや、東京駅を発着しない宇都宮線・高崎線・常磐線でもグリーン車の連結が始まったため、データイムグリーン料金回数券は廃止された。

今は上野東京ラインが開業したため多くの列車が東京駅まで乗り入れているが、これが廃止された2004年はまだ上野駅発着になっていた。

ただ、グリーン券の料金が上がったことがデータイムグリーン料金回数券が廃止された要因と考えられる。

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