オイルヒーターの電気代はいくらになるのか、消費電力や使用時間から計算して調査してみた。毎日使うと1か月ではなんと3,000円以上にもなるという結果になった。
出力が「弱」だと消費電力が500Wの製品が主流で、1時間の電気代は13円になる。700W「中」では18.2円、1000Wの「強」では26円になる。
通常モードだと、オイルヒーターは消費電力が常に一定になる。したがって、電気代もこれに比例する。
オイルヒーターの電気代の目安
<オイルヒーターの電気代> | 500W(弱) | 700W(中) | 1000W(強) |
1時間当たりの電気代 | 13円 | 18.2円 | 26円 |
1日当たりの電気代(8時間) | 104円 | 145.6円 | 208円 |
1か月当たりの電気代(30日) | 3,120円 | 4,368円 | 6,240円 |
電気代は1キロワット当たり26円という単価と仮定した場合、計算式は上のようになる。弱・中・強で出力を設定できるタイプのオイルヒーターの場合、それぞれ上の表の形になる。
「省エネモード」が搭載されているオイルヒーターもあり、これだと製品の中のオイルの温まり状況によって消費電力が変化する。
常にフル稼働していることにはならないため、もう少し電気代が上の目安よりも安くなる。
あくまでも上限という形になるが、それでもオイルヒーターを1日中使うとなると電気代は決して安い値段ではない
平日の昼間は仕事や学校などで家にいないという人が多いが、土日になると1日で8時間以上も使う日が出てくるはず。
そうなると、オイルヒーターの電気代も最低でも3,000円はかかってくる。
1時間の電気代
1時間の使用での電気代は、13~26円になる。
- 500W=13円
- 700W=18.2円
- 1000W=26円
エアコンとは違って起動時でも消費電力は一定ということで変化しない。対するエアコンの場合は起動時に大量の電力を使う。
一方でオイルヒーターも消費電力は変わらないが、電源をONにしてもすぐには暖まらない。
これは、中のオイルの温度が冷たい状態になっているためだ。オイルの温度が上がるには15分くらいかかる。
それでも消費電力は同じのため電気代はそのまま13~26円はかかる。
1日の電気代
オイルヒーターの1日の使用時間ごとの電気代は次のようになる。
<オイルヒーターの電気代> | 500W(弱) | 700W(中) | 1000W(強) |
4時間 | 52円 | 72.8円 | 104円 |
6時間 | 78円 | 109.2円 | 156円 |
8時間 | 104円 | 145.6円 | 208円 |
12時間 | 156円 | 218.4円 | 312円 |
平日だと1日でも4時間とか6時間しか使わないという人も多いはず。オイルヒーターの1日の電気代は、「弱」モードでつけると52~78円ほどになる。
一方で土日のように長い時間自宅にいるとなると、オイルヒーターの利用時間も8時間とか12時間になる。
長時間使うと電気代も1日で104円から156円ほどになる。朝から夜中までつけるとなると、さらに料金がかかって200円を超えてくるかもしれない。
さらに、「中」や「強」モードにして出力を大きくすると、電気代も消費電力に比例して高くなる。「弱」でオイルヒーターを使ったときよりも1.5~2倍ほどになるだろう。
1か月の電気代
さらにオイルヒーターの1か月の電気代の目安を計算してみた。毎日使ったと仮定すると以下のようになる。
<オイルヒーターの電気代> | 500W | 700W(中) | 1000W(強) |
4時間 | 1,540円 | 2,184円 | 3,120円 |
6時間 | 2,340円 | 3,276円 | 4,680円 |
8時間 | 3,120円 | 4,368円 | 6,240円 |
12時間 | 4,680円 | 6,552円 | 9,360円 |
使用時間によっても、オイルヒーターの電気代は大きく変わる。また、出力の強弱によってもかなり変わってくる。
ただ、毎日使っていると弱モードでも3,000円以上はかかってくるという人の割合が大きい。多数派は弱または中モードで使うだろう。
したがって、オイルヒーターの1か月の電気代は3,000~5,000円くらいで推移すると判断できる。
>>暖房を使う時期の目安! いつから・いつまでが多いのか!?
エアコンと比べると
エアコンの暖房に比べると、オイルヒーターの電気代は若干高くなるという人が多いようだ。
>>エアコンの「暖房」の電気代を調査! 1時間当たり30円に
エアコンの消費電力は設定温度と室内温度によって変化する。設定温度が20℃くらいで、部屋の広さも6~8畳くらいであれば、消費する電力も少なくてあまり電気を食わない。
起動時は大量の電気を使うのがエアコンだが、部屋が暖まると出力が弱まってあまり電気を使わない。
長時間使うとなるとエアコンの方が省エネで電気代が安くなることが多い。
オイルヒーターは一定の出力で電気を熱エネルギーに変換するだけの仕組みとなっていることから、長時間使うと電気代が高くなる。
石油ストーブ・ファンヒーターと比べると
石油ストーブやファンヒーターは灯油を燃焼させることで熱エネルギーを出す仕組みである。
電気は使わない。ファンヒーターは電力も必要だが、あくまでもファンを回すために過ぎず、暖房効果はない。
同じ熱エネルギーを出す場合、灯油は電気よりも安い。そのため、オイルヒーターよりも石油ストーブやファンヒーターの方が安くなる。
弱い出力で使った場合は、1時間で14~17円に収まる。しかも、石油ストーブ・ファンヒーターの弱はオイルヒーターの中モードくらいの暖房効果がある。
熱効率が高いため、オイルヒーターよりも経済的といえる。
ただし、灯油の燃料補給とそれを買いに行くという手間がかかる暖房製品でもある。コンセントにつなぐだけで使用できるのはオイルヒーターのメリットなのは間違いない。