つるぎ号(新幹線)は完全にガラガラで赤字!? いらないのでは?

ガラガラのつるぎ号

北陸新幹線の金沢~富山間を走るつるぎ号は年中ガラガラの状態で乗車率がかなり低い。自由席でさえいつでも空席がある。もちろん、単独では完全に赤字である。

乗客がもともと少ないため黒字になるのはとても困難。「つるぎ号なんていらない」と不要であると言う人も少なくない。

廃止にして、代わりにかがやき号やはくたか号を増発した方がよいと考えている人は実に多い。




北陸新幹線はつるぎだけガラガラ

種別 運転区間  利用状況
かがやき 東京~金沢 多い
はくたか 東京~金沢 多い
あさま 東京~長野 ふつう
つるぎ 富山~金沢 少ない

かがやき・はくたかは別格

北陸新幹線では、東京~金沢間を走る速達型の「かがやき」と停車型の「はくたか」は年中乗車率が高い。

かがやき号は指定席しかない「全車指定席」制となっているが、朝夕になると満席になって空席がゼロになることもある。

はくたか号は指定席と自由席があるが、特急券が安い自由席の方は満席になりやすい。下り列車は始発駅の東京駅にて、上りは長野駅辺りでは満席になることが多い。

特に新幹線を使う人が増える朝夕になると空席がまったくなくなる光景もよく見られる。それほど、これら2種別は利用状況が多い。

あさま号についても、上越新幹線内では各駅停車の役割を果たすため、首都圏のエリアに入ると乗車率が高くなる。




つるぎの乗車率は30%くらい

乗車率が低くて赤字のつるぎ号

つるぎ号は富山と金沢の区間運転のため、乗車率は20~30%程度で推移している。いわゆる空気輸送の状態になっていることが珍しくない。

ガラガラの状態であり、当然ながら赤字なのは間違いない。

そもそも、富山市と金沢市の都市間輸送量も大きいわけではない。人口的なデータを見ても、つるぎ号が赤字になるのはよくわかる。

つるぎ号は特急サンダーバード号の代わり

廃止された特急サンダーバード号

なぜ、採算性が悪いつるぎ号を走らせているのか。このような疑問が湧き上がってくるところだろう。

  • 大阪~富山間を運転していた特急サンダーバード号の代替手段
  • JR北陸本線の金沢以東が第三セクター化されたため
  • 「リレー号」のような存在

理由は簡単。つるぎ号はかつて北陸新幹線が開業する前まで走っていた特急サンダーバード号の代わりの存在となっているためである。

大阪駅発着の特急サンダーバードは、もともとは大阪~富山間で運転されていた。1~2時間に1本の本数で走っていた。

しかし、新幹線が出来た今では大阪~金沢に運転区間が短縮され、JR北陸本線も新幹線との並行区間は第三セクター化された。JR西日本が経営を手放したという形だ。

大阪・福井方面と富山方面を行き来する手段であったサンダーバード号が消えたため、その代わりとしてつるぎ号が運転されているというわけだ。

特急サンダーバードでも金沢~富山はガラガラだった

ガラガラの金沢~富山間の特急

なお、かつてのJR北陸本線経由の特急サンダーバード号でさえも、金沢~富山間の区間の乗車率は低かった。

参照:特急サンダーバードの混雑状況! 自由席・指定席の乗車率とは?

関西と北陸地方の利用状況を見ると、圧倒的に金沢駅や小松駅を乗り降りする人が多い。それ以外の停車駅は乗降客数が少ない。

都市間輸送でも福井~金沢~富山の移動数は少なく、圧倒的に大阪・京都などの関西との行き来が多数を占める。

越後湯沢方面へ行き来していた特急はくたか号では、金沢~富山間の輸送力が多かったものの、それは東京方面と行き来する人たちが利用していたからであり、北陸地方内での移動ではない。

当然ながら、北陸新幹線のつるぎ号も大きな需要を持つわけがない。あくまでも、特急サンダーバード号の延長部分と捉えてよいだろう。

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